人材育成とAIの活用は矛盾するのか?
10年後どうしたいのか?
税理士業は違いの少なそうな業種にみえます。
「十年一日」が似合うランキングがあればトップクラス
といった見方さえあるかもしれません(笑)。
とはいえ、当事者になってみると同世代の同業者でも
違いがあることに気付かされます。
人材とAI 違いの少ない業種?
税理士業、税理士事務所のイメージはどのようなものでしょうか?
- 事務机の上に「国産」のノートパソコン
- 電話・FAX、複合機
- 顧客から預かった紙資料やファイルがぎっしり
- 事務所内はスリッパ又はサンダル(笑) etc
日本全国で標準仕様が決められているのではないか?
という見方さえできそうです。
他方、私の営んでいる税理士業では、
- 国産ではないノートパソコン
- 電話・FAX・複合機は使用せず
- 紙資料は最小限、使用後返却
- 事務所は土足
といった光景だったりします。
ちょっとした違いですが、一歩踏み込んでみないと
税理士ごとの違いはわかりません。
人材とAI 矛盾するのか?
事務所を運営していると、他の税理士に会う機会は限られますが、
税理士会などの参加が接点となることもあります。
私の活動している石川県加賀地方南部の支部では数十人、
同世代の40代は十数人といったところです。
会合の後の懇親会では仕事、事務所の運営も話題になります。
スリッパか土足かといったことは話題になりませんが(笑)、
仕事の進め方・効率化は注目されるテーマです。
私は現状、フリーランスでの業務運営をしています。
ITやAIを活用しての業務の進め方や効率化を重視しています。
他方、同じようなエリアで同世代の税理士であっても
人材育成に力点を置いての経営をしている方もいます。
好対照、矛盾しているようにもみえるかもしれません。
人材とAI 10年後どうしたいのか?
ITやAIの活用と人材育成を重視しての経営は、
- 10年後にどうしたいのか?
という視点からとらえると共通した問題認識です。
ITやAIの分野の変化は劇的ですが、業務への対応は
試行錯誤の連続です。
税理士側だけでなく、お客様やその他官公庁なども
関連するので必ずしも一足飛びには進まないこともあります。
人材育成が中長期を要することは自分を振り返れば
説明されるまでもありません(笑)。
私も今後人材を必要とする機会があるかもしれませんし、
人材育成とIT・AIの活用が相反するわけでもありません。
どちらか一方、二者択一はわかりやすい見方ですが、
根本的な視点がすっぽ抜けそうです。
「10年後」といったちょっと遠い先の視点があると、
問題のとらえ直しや誤解、矛盾の解消につながります。
蛇足
税理士事務所内での履物にも事務所ごとの作法があるようです。
スリッパはOKだが、サンダルはダメだったり…
私の事務所は土足一択なのでシンプルです。
夏はサンダル履きだったりしますが(笑)。
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