相続の問題を法律の目次から整理する!
問題は民法にあるのか、税法にあるのか?
「相続」の問題は一筋縄ではいかない印象があります。
法律ではカチッとしたルールが決められていますが、
当事者が抱いている問題を整理できているかが課題です。
読み飛ばしがちな「目次」が助けになります。
相続の目次 その問題はどこの問題か?
税務相談の際に、問と回答がストレートにつながる
といった理想的な展開は多くありません。
相談者、当事者が抱いている不安や疑問点の整理が必要です。
たとえば、相続のことで依頼したいのですが…?と言われても、
依頼内容が「登記」ということはよくあります。
登記は「司法書士」が取り扱う業務です。
速やかに司法書士へご案内することになります(笑)。
「相続」は人生のなかでも経験することの少ない機会です。
おまけに制度の変更があります。
当事者であっても、問題の所在がわからないかもしれません。
まず、問題の整理が必要です。
相続の目次 民法と税法の構成
複雑な問題を整理する手段としては各種のツールがありますが、
「目次」も利用できます。
相続では「民法」と「相続税法」が関連する法律です。
■民法
第5篇の「相続」総則全般と関連します。
(家族法としては第4篇「親族」も対象となりますが割愛)
- 第1章 総則
- 第2章 相続人
- 第3章 相続の効力
- 第4篇 相続の承認及び放棄
- 第5章 財産分離
- 第6章 相続人の不存在
- 第7章 遺言
- 第8章 配偶者の居住の権利
- 第9章 遺留分
- 第10章 特別の寄与
■相続税法
- 第1章 総則
- 第2章 課税価格、税率及び控除
- 第3章 財産の評価
- 第4章 申告、納付及び還付
- 第5章 更正及び決定
- 第6章 延納及び物納
- 第7章 雑則
- 第8章 罰則
ボリュームに圧倒されそうですが、当事者目線で目次を眺めると、
関連しそうな項目は限定できるはずです。
現状と解決すべき問題がみえてくれば、対処の段階に進めます。
相続の目次 後戻りと混乱を回避
知識や理解に乏しいが当事者として対応せざるを得ない場合、
卒なくストレートな展開は期待できません。
行きつ戻りつつでも前進することになります。
とはいえ、「振り出しに戻る」の連続では時間だけでなく、
気力も浪費してしまいます。
問題の所在を確かめつつ、記録をとりながらの前進がおすすめです。
税理士は「相続税」での相談・申告をサポートできます。
他士業、専門家によるサポートも選択肢となるかもしれません。
民法でも相続税法でも法律の条文は強面の印象ですが(笑)、
「目次」ならとっつきにくさは感じにくいはずです。
見過ごされがちな「目次」ですが、後戻りや混乱を防いで
問題の整理に役立てることができます。
蛇足
アイキャッチ画像はシャインマスカットのレアチーズタルトです。
私の誕生日(47歳)に家族が用意してくれました。
おいしくいただきました。
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