独立開業 本番モードとテストモード
押すなよ押すなよと言いつつ、やっていくわけです。
とあるテストモード
独立開業 0と1に限定しない
2020年(令和2年)を一歩引いてみると、前年の消費税増税からで景気イマイチで始まり、異常な暖冬、さらにコロナ禍での混乱で上半期が過ぎたと表現できそうです。
独立開業は論外、経営拡大は見直し・延期・中止の印象です。
とはいえ、独立開業も経営拡大も経営者の判断次第です。
(私も今年の開業者です(笑))
これからの行動を考える判断のなかでも、独立開業か延期・取り止めかという問題は、二重の負担で視野が狭くなる可能性があります。
まず、これまでの勤務者から経営者に立ち位置が変わることで、判断の基準を変えていく必要があります。
つまり、経営やお金の責任を全て引き受けていくことになります。
さらに、業務や処理ではなく経営全体を引き受けることでの不安です。
経営全体には、売上に直結しないお金の調達や経理・総務上の手続き、お客様だけでなく従業員・スタッフを含めたトラブルの対応など多岐にわたります。
負担や不安を無にしないとスタートできないのでは、0地点から動けません。
独立開業 テストモードを探る
独立どうしようかというモヤモヤ(0)と独立開業(1)の間を探ります。
(一般的には、デジタル思考じゃなくアナログ思考でといったところです。表現はパッとしませんが)
0と1の間が無いケースもあります。
(後述の「本番モード」のみのケースです)
負担や不安を下げるのであれば、「テストモード」という選択肢もあります。
「テストモード」は、独立開業したら実行したい仕事を限定的に行うことと言えます。
テストモードとしては以下の例があります。
・フリーマーケット参加
・産地直売所への出品
・既存店舗を時間や曜日限定で借りる etc
テストモードは広い意味での副業ともいえます。
テストモードでの継続、言い換えれば、副業として着地させるという選択もありです。
テストモードは、あくまで本番モード(独立開業)のためのテストや試行錯誤の一つという位置づけもできます。
テストモード(広義の副業)であってもお金のやりとりは不可欠です。
仕事・業務だけでなく、お金の管理をふくめた経営をすることにつながります。
税金では、副業でも雑所得として確定申告が必要になるケースや住民税の申告が必要なケースもあります。
独立開業 本番モードのみならば
事業内容によってはテストモードが不可というケースもあります。
たとえば、税理士業(笑)。
税理士登録を申請する段階で事務所を確保しておく必要があります(調査もされます)。
テストモードが使えないケースでは、スタート段階での負荷を減らす・下げるといった準備をしておきたいところです。
私の場合は、以下のような考え方をしました。
・固定費用を極力下げる → 従業員・スタッフを雇わない、安い賃料の事務所
・情報を自分で発信できるようにする → ブログ・ホームページを自分で作る
・仕事内容を絞る
・自分が目指す方向性の先行者の方を参考にする
自分が引き受けるリスクや負担を最小限にして、方向性をわかりやすくすることにしました。
税理士は、登録要件に2年間の就業経験が必要とされています。
厄介な要件ですが、会計事務所だけでなく一般の事業組織での経理経験も積めるテストモード期間という割り切りもできます。
独立開業という大きな問題に近づきすぎて視野が狭くなるなら、テストモードという視点で距離をおくことも参考にしてください。
蛇足
現在経営者が高齢化している喫茶店も、1970年代のオイルショックで景気後退をきっかけに独立開業された方が多いそうです。
コロナ禍もオイルショックのような独立開業のきっかけになるのかもしれません。
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