AIの利用を卒業して効率化する!?
コメント・解説の魅力と限界
生成AIの利用で苦手分野の克服ができるようになった
という一面はあります。
反面、AIができすぎてしまうことでかえって非効率になる
かもしれない面もありそうです。
まだ生成AIを使ったことがない方もご一読を(笑)。
AIを卒業 コメント付きの安心感
ChatGPTなどの生成AIを利用すると、回答にも期待しますが、
解説や手順などの周辺情報にも魅力を感じます。
たとえば、プログラミングコードの生成。
生成してほしいコードを要求すると、瞬時にコードを生成してくれます。
以下は消費税の計算のコードを生成した例です
準備したExcelのセルに関数は入力してありません。
ChatGPTが生成したコードをVBEにコピーします。
実行結果は期待通りでした。
ChatGPTが生成したコードは簡潔で込み入ってはいませんが、
日本語で処理内容の「コメント」が加えられています。
私はプログラマーではないので、コードに付随しているコメントがあると
ホッと安心できます。
AIを卒業 コメントはどれだけ必要か?
不慣れなことや苦手意識がある処理では、生成AIのコメント付きの回答は
プログラミング以外でも役立ちます。
たとえば、簿記の仕訳。
簿記の処理の大半は機械的・パターン化されています。
他方で、意味がわかって処理できているかは別問題だったりします。
回答は簡潔なものでした。
「税込」処理が「税抜」なのは少々残念ですが、とりあえず生成されました。
簿記がわかっている方にとっては取るに足りない処理です。
一方、簿記に不慣れな方であれば、上記の結果だけをみても、
処理がどのような意味か不確かかもしれません。
コメントを要求してみます。
請求時と入金時に出てくる「売掛金」の処理の内容がわかります。
さらに、仕訳の結果が会計上どのように反映されているか?
といったコメントも要求してみます。
「資産」は貸借対照表、「収益」が損益計算書を構成しています。
上記の仕訳はシンプルですが、処理の内容や背景をコメントで補っていくと、
内容を誤解なく理解できます。
AIを卒業 AIの利用と効率化
生成AIの利用は自信のない処理の不安をカバーできる魅力があります。
取り扱い頻度が低い処理ではとくに助かります。
一方で、処理する対象が日常的・頻繁といった場合であれば、
生成AIの利用がかえって非効率になります。
繰り返しの処理はアタマを使わない印象かもしれませんが、
誤解です。
定型的・パターン化できるはずの処理であれば、
- 形式だけでなく
- 処理の内容
- 処理の反映される対象
といった面を理解しておくことがおすすめです。
生成AIの利用は魅力ですが、選択的な利用が効果的です。
未達成のやるべきことやできるはずのことがあるかもしれません。
生成AIの利用にもメリハリをつけていくことがおすすめです。
蛇足
ChatGPTが生成したコードの「変数」がわかりやすい印象でした。
(「taxExcludedPrice」など)
私だったら「zeiNukiGaku」かなぁと(笑)。
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