経営の行き着く先は損益、貸借、他には?
来し方への目線もお忘れなく!

会計や法律の仕組みでは経営は継続が前提です。

悪くない話ですが、保証付きではありません(笑)。

経営の行き着く先から逆算する視点も必要になります。

行き着く先 応えやすくなるか?

「事業計画をどのようにお考えでしょうか?」という問いは
圧迫面接に感じられるかもしれません。

一方で、「近い将来のご予定は?」という問いに変えると、
雰囲気がやわらぎます。

「フット・イン・ザ・ドア」に似ていますね。

ストレートな問いでは返答しづらい対象であっても、
アプローチを変えると応えやすくなります。

経営者にとっては経営の現況だけでなく、
近い将来も関心事です。

創業期、成長期、成熟期といった違いがあっても、
それぞれの段階で課題があります。

経営は継続が前例ですが、ヒトには限界があります。

「行き着く先」といった段階も想定の範囲となります。

行き着く先 損益、貸借、他には?

ご年配のお客様と税務会計業務でのお話をする際には、
近い将来のご予定」をお尋ねします。

70代でも積極的な設備投資を語られる方もいらっしゃいます(笑)。

とはいえ、私の問いの的は事業の承継や相続です。

  • 誰か事業を引き継ぐ方がいるか、それともいないか?

後継者がいる場合であれ、事業をたたむ場合であれ、
負担の少ない準備を進めることが理想です。

短期では難しい準備も、時間があれば選択肢が揃うこともあります。

税務会計の視点からは直近の損益状況だけではなく、
財政状態も関心事となります。

貸借対照表のデータも事業の引き継ぎでは重要となります。

損益や貸借のデータの確認は個人事業でも法人経営でも共通です。

法人では「株」も検討対象となります。

売買されていない株も財産として「評価」の対象です。

株主・保有割合を含めて、事業の行き着く先の課題となります。

行き着く先 来し方は確かだろうか?

近い将来の経営の動向を検討することも経営の課題です。

損益や貸借、株式のデータを参照する必要があります。

損益のデータは直近のものは決算書・申告書より参照できます。

貸借のデータも同様に参照できるはずですが、

  • データの正確性
  • 簿外資産や簿外負債といった網羅性

といった面は追加で確認を取る必要があるかもしれません。

資産では「含み」損益も無視できません。

法人の株主は申告書の記載を含めて要確認となります。

経営の行き着く先、近い将来は見通しやすい対象のはずですが、
「来し方」といった過去を参照する必要もあるかもしれません。

期待や希望通りの経営の行き着く先にたどり着くためには、
準備の時間が必要です。

 

蛇足
アイキャッチ画像は藤の花です。
藤の花は藤棚の下からが観賞の定位置です。
花の弁を開けられる蜂がクマバチということもあり、
花や私の頭の周辺をブンブン飛び交っていました。

 

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