判断の基準は必要 混乱は必ず起こるから

混乱しても先に進むためにです。

判断の基準 想定外は必然

日本では大規模な災害でさえも想定内と思われるぐらい想像の幅が広がっていますが、それでも想定外の事態は起こります。
数ヶ月前だったらインバウンド需要の高まりや東京オリンピックの開催でオーバーツーリズムが問題となっていましたが、2020年3月以降では嘘のような話です。
コロナウイルス騒動はまったくの想定外の事態なのですが、想定外という事態は必ず起こるということでは、今回の事態でもあらためて確認した一例といえます。

とはいっても、想定外の事態に直面すると判断の混乱は少なからず起こります。
完璧な回答というのはありえないのですが、それでも何らかの判断をして行動していかなければいけません。

先に進むための判断の基準が必要ということになります。

判断の基準 機会と価値を基準にする

判断に迷ったときには、一般に基本に立ち返ることが重要だといわれます。
判断の枠組みを基本とすると、混乱による不用意な逸脱を防ぐための知恵といえます。

個人的な判断でも周囲に影響を及ぼすことを考えると、判断の基準は抽象的に捉えておいた方が視野が広がります。
私が考える判断の基準は、結果として機会を増やすか、あるいは価値を高めるのかという視点です。
機会を増やす方を価値を高めることよりも重視しています。
将来がどうなるかは不明なので、とりあえず選択肢が増える方を選んでいるわけです。
また、機会を増やすことや価値を高めるという視点も、短期や長期という時間の流れを折り込んでおく必要があります。

判断の基準 コロナウイルス騒動の場合

コロナウィルス感染拡大による影響では、これまでの日常では求められなかった判断が必要とされています。
マスクの着用や外出自粛、休業要請やテレワークの推進などこれまでになかった判断が必要とされることが続いています。

休業要請は、事業活動の機会を減らし、これまでの事業活動で積上げた価値(ブランド)を損なう可能性もありえます。
その一方で、社会全体の活動を考えれば中長期的には感染拡大というマイナスの機会を減少させるとことにつながります。

テレワークの推進を妨げる理由の一つとして、ハンコ文化があげられています。
紙やハンコでのやりとりが意思決定の迅速さを妨げて機会を減じているなら、脱ハンコという在り方を可能にする理由がわかります。

コロナウイルス感染拡大への対応では、混乱した状況でどういった基準で判断すべきか 、これまでの当たり前だった行動の再考を迫っています。

 

蛇足
コロナウイルス騒動がオンラインでのサービスを本格的に進める要因になっているのは皮肉ですが、予定の強制的な前倒し現象という実態もあります。
近い将来Zoomを使うこともあるかなーと思っていたのが、今年(2020年)の2月上旬でした。
実際には、2月下旬に面談先から強制的にZoomでの打ち合わせが開始されました。 

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