チェックリストが機能しない原因とは?
前倒し・細分化でフォローにつなげる!
直感的に効果がありそうだとわかっているツールといっても、
入手後は放置していることがあります(笑)。
チェックリストの未使用や機能不全もその一つです。
関連当事者を巻き込む必要があります。
機能しない 税理士業界のメメントモリ!?
「メメントモリ(Memento Mori)」という表現があります。
「死を忘れるな」というラテン語で、戒めや警句のフレーズです。
のほほんとした日常が続くものではないことを想像します。
毎年のことですが、税理士職業賠償責任保険に加入していると、
「事故事例」と「自己診断チェックリスト」が届きます。
税務判断のミスなどによる賠償責任にいたった事例とともに、
トラブル回避対策のチェックリストが送られてくるわけです。
税理士業界版のメメントモリと言える送付物です。
機能しない 失敗の原因は?
税務上の事故を防ぐためのツールとして「チェックリスト」があります。
「税金 チェックリスト」で検索するといくつも見つかります。
国税庁からもチェックリストが示されていたりします。
税務行政コストの削減が狙いかもしれませんが、納税者にとっても有効です。
チェックリストがミスの防止に有効なツールであることは知られています。
一方で、チェックリストが機能していない状況もあります。
チェックリストが機能不全になる原因は複数あります。
- 対象を網羅できていなかった
- 対象の内容を理解していなかった
- チェック内容が複雑だった
チェックリストを単独で使う場合であれば、上記の見直しで済みます。
当事者が複数いる場合には、チェックリストの見直しだけでなく、
- チェックリストの共有
- チェックのタイミング
といった課題があります。
たとえば、年末調整。
処理の担当者だけがチェックリストを使用して効率化を図っても
限界があります。
従業員・スタッフを対象としたチェックリストが有効になります。
機能しない 前倒しと細分化
チェックリストはいつでも利用できるツールです。
融通がききそうな面もありますが、ルーズになるかもしれません(笑)。
申告期限直前でもチェックは可能ですが、
- チェックした後のフォローができるか?
といったツッコミどころがあります。
たとえば、月次決算。
1か月ごとに処理をチェックすることで課題に対応できます。
業務の前倒しや細分化は、結果としてチェックリストが機能して、
期待した効果の発揮につながります。
嫌な汗をかかないために(笑)、チェックリストを機能させる余地があります。
蛇足
「事故事例」の記述は淡々としていますが、重々しい内容です。
自動車免許の更新時の教習で視聴する事故映像のような印象です。
免許更新直後は普段より運転に注意するようになるので、
事故事例を読む効果はありそうです。
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