税理士への丸投げ依頼は魅力的な選択か?
魅力と限界と留意点を要確認!
税務会計の処理や手続きに限ったことではありませんが、
ややこしいことは誰かに任せたくなります。
「丸投げ」に魅力を感じるのは当然かも知れません。
とはいえ、魅力ばかりではないので留意が必要です。

忘年会?
丸投げ依頼 当然の光景!?
税理士に処理や手続きの一切合切を依頼する「丸投げ」は
珍しいとは言えません。
確定申告での相談会場では、丸投げでの応対が前提です。
源泉徴収票や所得控除の関連資料などをお預かりして、
淡々と申告手続きを行う光景が連日続きます。
年々複雑化している所得税や不慣れな電子申告の対応も
税理士に依頼すれば済む選択肢があれば一安心です。
「丸投げ」のポジティブな一面です。
丸投げ依頼 魅力と限界と留意点
税務会計での依頼を税理士を税理士に丸投げすることは
納税者にとって選択肢の一つです。
とはいえ、ポジティブな面ばかりではありません。
確定申告期の相談会場では、
- 譲渡所得
- 事業所得(含む消費税申告)
- その他:暗号資産、準確定申告、過年度申告等
といった対応はあらかじめお断りしています。
相談会場対象外は「丸投げ」対応では限界があるとも言えます。
たとえば、譲渡所得。
売却価格や売却資産の取得費、各種特例の要件といった
確認対象があります。
資料の確認だけでなく、「負担付贈与」が関連する場合には、
贈与税の申告とも関連します。
事業所得であれば、確認対象は多く複雑になります。
消費税を含めた帳簿から決算書の作成は当該年度だけでなく、
翌年以降の事業活動ともつながります。
処理や手続きを税理士に依頼することはできますが、
経営者の判断や想定・意向は反映することが欠かせません。
丸投げ依頼 今とこれからを織り込む
税務会計の処理や手続きを税理士に「丸投げ」する
といった選択肢もあります。
とはいえ、丸投げでは、
- 経営判断の反映が遅れる
- 経営判断の裏付けを把握しきれない
- 税理士に任せられない判断がある
といった限界があります。
小規模な経営では税務会計や関連した対応に限界があります。
丸投げも選択肢ですが、「役割分担」や「協働」での依頼が
経営を支えるために有効になります。
現状だけでなく、これからの経営を織り込んだ選択がおすすめです。
蛇足
アイキャッチ画像は散歩中にみかけた田んぼでエサをとるハトです。
2025年(令和7年)12月上旬の石川県は寒くはなってきましたが
積雪がなく、日差しがあると穏やかな様相です。
ハトにとっては貴重な晴れ間だったかもしれません。
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■林友範税理士事務所
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