出世魚と確定申告 副業でも青色申告を意識しておく

珍しい組み合わせかもしれません(笑)。


どこへどう転がるか?

出世魚と確定申告  確定申告の出世街道

北陸にも冬の味覚が多数あります。

金沢では、カニやノドグロが有名ですが、ブリ(鰤)も見逃せません。
寿司・刺身・煮物、どの料理でも旬のブリは魅力です。

ブリは出世魚です。
小さいものから順に、コゾクラ→フクラギ→ガンド→ブリと名前が変わっていきます。
(上記は石川県での名称です。ブリ以前は地方ごとに異なる呼び名です。)

出世魚と確定申告では、一見無関係に見えます。

しかし、見方によっては出世といえるような税務申告もあり得ます。

副業から本業への移行と確定申告が、そうした税務申告での出世とも言えます。

出世魚と確定申告 副業でも帳簿を作る

所得には分類があります。

勤務していることで得られるのは、給与所得です。
個人事業を営んでいる方が得られるのは、事業所得です。

副業の所得分類はというと、副業の実態により異なります。

給与・事業・不動産・譲渡・雑所得の可能性があり得ます。
(副業の着地点 所得分類)

今回は雑所得を前提に話を進めます。
本業ほどの事業性はないにも関わらず、給与所得でもない副業からの所得を取り上げます。

こうした所得でも20万円を超える場合には確定申告が必要です。

とはいえ、事業所得の申告で必要な帳簿を作成されている方は少ないかもしれません。
また、雑所得には帳簿の作成義務もありません。

しかし、あえて事業所得で必要とされている帳簿の作成をおすすめします。

税務申告のためだけではなく、副業から本業、事業への可能性があるからです。

出世魚と確定申告  副業で仕事だけじゃない事業への準備も

事業を始められると、開業届や青色申告承認申請書などを申請される方がほとんどです。

青色申告承認申請書などをみると、作成すべき帳簿が記載されています。

たとえば、簡易簿記の場合。
売掛帳・買掛帳・現金出納帳・経費帳・固定資産台帳の作成が必要になります。

こうした帳簿は、事業所得だから必要になると限定できません。

副業であっても、仕事でのお金の確かな裏付けをわかるようにしておくなら必要です。

また、いざ本業として創業融資を受けようと思った場合にも、自分の仕事の裏付けを客観的に把握することができます。

副業から本業への移行は、その間に事業を意識した帳簿を作っておくことも役に立ちます。 

 

蛇足
ふるさと納税のシミュレーションにも副業からの収入の把握は必要です。

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