ことばの遣い方で心理的な負担を減らす! シソーラス・言い換え・心理的安全性
才能や個性よりもスキル・技術としてのことば遣いであれば、
成長が期待できます。
ことばで負担減 無口で杓子定規でも(笑)
税理士の仕事をしているというと、
- パソコンや数字とにらめっこ
- 無口
- 杓子定規(しゃくしじょうぎ)
と思われがちです。
上記の印象は偏見ですが、的外れとも言えません(笑)。
書類や数字と向き合う時間が長い仕事なので、
コミニュケーションの時間が少ない印象になります。
とはいえ、帳簿や申告書を作成して無言で仕事が完了、
というわけではありません。
成果品や照会事項に対する説明はことばの活用が不可欠です。
また、ことばを活用した成果は蓄積・共有にもつながります。
たとえば、このブログもことばを活用した成果です。
ことばを遣うから留意したい点は探求の対象になります。
(文章での情報発信をするなら「公用文の考え方」が参考になります!)
ことばで負担減 シソーラス・言い換え
「やさしい日本語」や「公用文の考え方」はことばの運用、
表現の方針という面で参考になります。
一方、個別具体的な表現では試行錯誤の連続となります。
適切なことばの選択や遣い方で受け取る側の印象が変わります。
また、定型化された表現は安定した伝達ができますが、
- 新鮮味に欠け
- 他の表現や内容と区別がつきにくい
といった残念な面もあります。
適切なことばの言い換えがベターな選択です。
読書量や表現の創出に期待することもできますが、
「シソーラス」や類語辞典の活用がおすすめです。
たとえば、「連想類語辞典」。
無料かつウェブ上で利用できます。
「活用する」の類語や言い換えを検索すると、
気前の良い検索結果が得られます(笑)。
「weblio」でも類語の検索が可能です。
シソーラスや類語辞典によることばの検索は魅力的ですが、
提示されたことばが適切かどうかは別問題です。
「やさしい日本語」や「公用文の考え方」を参照することになります。
さらに心理的な負担にも考える余地があります。
ことばで負担減 心理的安全性をつくる
ことばの適切な選択や遣い方は誤解を避けて、
期待した理解に役立つだけではありません。
「心理的安全性(psychological safety)」という考え方があります。
組織内で意見や考え方を心理的な不安や負担を心配することなく
表明できる環境を意味しています。
組織内での上司と部下や同僚とのコミュニケーションを円滑にするために
必要とされている考え方です。
心理的安全性の考え方は、組織内部を対象としたケースが注目されますが、
組織間でのコミュニケーションにも当てはまりそうです。
たとえば、特定の知識や経験で差がある場合のやりとり。
税理士と税理士以外の方とのやりとりでは、
- 知識
- 考え方
- 経験
といった差が話しにくさの障害になりかねません。
ことばの適切な選択や遣い方は心理的安全性をつくる
という点でも重要になります(自戒)。
蛇足
ちょっと古い資料ですが、下記も参考になります。
「「お役所言葉」改善の手引き(中津川市)」。
<ご案内>
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