取捨選択の基準を決めると効率化が進みます
古い地図を捨てなかった理由とは?

毎年10月は大掃除の季節です(笑)。
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基本的には「捨てる」が効率化につながります。

それでも、あえて「取り置く」も選択肢として残しています。

基準が大切になります。

そろそろ出番かな?

古い地図 それ、もらっていいですか?

アイキャッチ画像は「石川県広域道路地図」です。

一見するとどこの書店にでもありそうな道路地図ですが、
出版社や定価を確認すると印象が変わります。

この記事を書いているのは、2024年(令和6年)10月です。

消費税税率は10%です。

時の隔たりを感じさせる表示と言えます(笑)。

2000年代に勤務していた職場で廃棄されるはずだった資料を
許可を得ていただいたものです。

「石川県」版だけでなく、富山県・福井県の道路地図もいただきました。

古い地図 変わらない目線

データも情報も優先して参照する対象は最新のもの、新しい方です。

しっかりまとまった体裁でも古い内容を参照していては、
誤判断や訂正の原因でしかありません。

他方で、古い仕組みや情報でも機能している場合であれば
無視できないこともあります

たとえば、単位。

土地の広さや農業に関連した単位では「坪」も「反」も「俵」も
現役で利用されています。
 (相続の話し合いでは同じことばを使う!)

どの単位も当事者にとっては過去のものではありません。

税務会計のやりとりはデータや資料の裏付けが必要ですが、
当事者とのコミュニケーションも欠かせません。

当事者と目線を合わせるための情報やデータが必要なこともあります。

古い道路地図、「平成の大合併(1999年~2010年)」以前のデータも
住民目線では「現役」かもしれません。

私は石川県加賀地方在住なので大合併以前の市町村名や
地名には慣れています。

ご年配の方が表現される過去の地名にもピンときます。

他方、能登地方となると「異世界」です。

令和6年能登半島地震の税務支援に参加を予定していますが、
同じ県内とはいえ、場所の感度は県外と変わりません。

ウェブでも参照できるデータはあります。

たとえば、国土地理院の「全国都道府県別・市町村合併新旧一覧図」。

自治体規模での情報を参照できます。

悪くありませんが、詳細な資料があって不足はありません。

たとえば、下記は現在の「中能登町」に該当する地域です。

「鳥屋町」・「鹿西町」・「鹿島町」の表示が確認できます。

住民目線での過去の地域名や土地勘を理解するうえで役立ちます。

古い地図 基本を機能させる

仕事の効率化や判断の誤りを防ぐために古いデータや資料ではなく、
基本的には最新・更新して確認する必要があります。

廃棄・捨てる・お蔵入りにする選択が必要です。

一方で、「基本的には」・「…こともある」といった
「例外」もはっきりさせておくと判断に役立ちます。

期限を設けたり、仮置き・一時保管・INBOXの利用で
全体の処理を停滞させないようにできます。

大掃除の前倒しや分割にはおすすめです。

 

蛇足
道路地図に記載されていた消費税は税率3%の時代です。
 (1997年(平成9年)3月末までが3%)
消費税率10%の現在から振り返ると「異世界」の感があります(笑)。
出版社は既に事業を停止しているようです。

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