効率化・コスト削減はかけ算からアプローチ!
ちょっとは本当にちょっとか?
「ちょっと」は手軽に使える便利な表現です。
「ちょっとだいぶ違いますね」と婉曲な表現もできます(笑)。
手軽で便利な表現ですが、不注意に使い続けると
「ちょっとは本当にちょっとか?」となりそうです。

もうちょっといただきたいフロランタン
ちょっと 違和感があることも
「ちょっと」という表現は日常的に使われます。
ストレートな表現は誤解がなく、明快ではあるものの、
角が立つちょっとした危険性もあります。
無難かつやんわりした表現として使うのであれば、
ちょっとした配慮と言えます。
他方、悪気はないものの、違和感を持つ場面もあります。
- ちょっと電話しました
- ちょっと資料を郵送してください
- ちょっと銀行の窓口に行ってきます etc
ちょっとが本当にちょっとなのか?という点がひっかかります。
ちょっと 効率化・コスト削減はかけ算から
電話にしても郵送にしても通常のやりとりであればちょっとです。
やりとりの時間やコストを逐一確認にすることは少ないはずです。
他方、ちょっとのやりとりも通信費などでの勘定科目で合計され
帳簿や決算書で確認すると印象が変わります。
合計金額をみて違和感があれば、分析することになります。
一つ一つのやりとりを合計→違和感→さかのぼって分析
となんだかちょっと残念なプロセスです。
やりとりの時点では納得していたはずのコストにもかかわらず、
後から振り返って納得がいかないのでは後悔しかありません。
具体的に見える化されるコストの損失も残念ですが、
時間の損失も合わせるとゲンナリしそうです。
通信でも郵送でも手続きでも、ちょっとしたやりとりでは
かけ算からコストや負担の想定がおすすめです。
たとえば、電話での連絡。
- 10分/回✕5回/日✕5日/週✕約50周/年=1,250分/年=208時間
概算でもかけ算をすると「ちょっと」ではない数字が見えてきます。
ちょっと 代替案を改善につなげる
ちょっとしたやりとりで他の選択肢がある場合には
代替を検討する余地があります。
連絡であればメール、郵送であればクラウドでの共有。
コストや労力がゼロになるわけではありませんが、
年間で換算してみると違いがわかります。
代替だけでなく、メールであればテンプレートの利用など
さらに改善を加えられるかもしれません。
銀行の窓口利用からインターネットバンキングへの変更では
時間の削減だけでなく、データの利用にもつながります。
「ちょっとした」で済ませているやりとりに着目すると
身近に改善の対象は見つかるかもしれません。
効率化・コスト削減につながるかけ算がおすすめでs.
蛇足
アイキャッチ画像はフロランタン(Souvenir、石川県白山市)です。
「Souvenir(スーヴニール)」はお土産の意味だそうです。
差し入れのお菓子でおいしくいただきました。
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