月次決算はわかりにくい発想か!?
チェックポイントがつかめますか?

「直感的」で「シンプル」なら「わかりやすい」はずです。

他方、「できる」については怪しい面があります。

「理詰め」で「複雑」で「わかりにくい」が揃っても(笑)、
おすすめできる会計処理があります。

初夏に映えるエゴノキ

決算の発想 非専門家からの苦情

「直感的」は通常ポジティブな褒めことばです。

出来の良いアプリや機器での評価でみかけます。

他方、直感的でない操作や処理は「理詰め」や「複雑」と
マイナスの印象が強くあります。

たとえば、会計処理での「複式簿記」。

現金売上の入金の処理ですら、

  • (借方)現金 (貸方)売上

といったとっつきにくさがあります。

シンプルな売上や経費の集計だけの損益計算が
非専門家には一見すると受けが良さそうです。

税務会計の専門家である税理士目線でもそうした印象です。

とはいえ、そうした非専門家から逆の苦情をいただく、
といったこともあります。

決算の発想 チェックポイントで引かない(笑)

複式簿記に詳しくなくとも、会計ソフトを利用すると、
複式簿記の処理を進めていくことは可能です。

ソフトの設定や決算処理、修正の処理を除いてみると、
定型的な処理を繰り返すことで入力はできます。

ホッとできます。

とはいえ、一難去ると次の課題がみえてきます。

  • 入力した処理は正しかったのか?

「仕訳」は日付・金額・勘定科目・取引先・取引内容、
消費税の課税区分とデータが満載です。

会計ソフトが集計・転記を自動的に処理してくれますが、
入力処理のミスを自動的に修正してくれません。

入力の確認は税理士に丸投げ!、という選択肢もありますが(笑)、
処理を先送りすることになります。

入力後、即実行できる確認対象として「預金」残高があります。

「預金」残高は損益計算ではなく、「貸借対照表」の「資産」です。

「貸借対照表」や「資産」の表示で一歩引いてしまいそうです(笑)。

とはいえ、金融機関といった第三者が関わる取引データと突合すると、
会計ソフトの入力データの確認がとれます。

損益計算だけの会計処理では、漏れや転記ミスの確認を何度行っても
何かしら不安が残ります。

貸借対照表のデータである預金残高の確認を加えることで、
確実なチェックポイントがつかめます。

決算の発想 貸借が織り込まれている

損益計算だけでなく、貸借対照表に関連するデータも加えると、
かえって会計処理の確認で効率性がアップします。

とはいえ、過信は禁物です。

1年分の複数の銀行口座をまとめて確認することはできますが、
そもそも処理の段取りとして残念です。

「困難は分割せよ」や「早期発見」は会計処理でも通じる発想です。

「月次決算」は1か月ごとに会計処理を確認、業績を管理します

理解は難しくない発想です。

とはいえ、月次決算には損益計算だけでなく、貸借対照表も含んでいる
といった理解が織り込まれています

本決算での理解にもつながる発想でもありおすすめです。

 

蛇足
アイキャッチ画像は「エゴノキ」の花です。
初夏に映える花が魅力です。
他方で、果実を含むとエグみを感じることが名称の由来です。
見た目からはわからない実態ですね。

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