税金は払ってるのに税務署に行ったことがない理由とは? 職業・収入の変化と納税環境の変化
同世代といっても、税理士としての仕事の延長で話をすると
みえている光景の違いを感じることがあります。
税金は払ってる 行かない役所?
昔から知っているはずなのに行ったことがないといった役所があります。
たとえば、警察署や消防署。
どの地域でもみかける役所ですが、訪れることは少ないはずです。
警察署には車の免許の更新に赴くくらいでしょうか?
消防署にいたっては、救命講習以外訪れる可能性がなさそうです。
税務署への距離感は、人によってはっきり分かれます。
税金は払ってる 税務署との距離感がある背景
税務署と距離感が小さい方の代表では、
- フリーランス・個人事業主
- 経営者
と限定的です。
上記の方では、毎年の決算・申告が必要です。
税務署=税金の印象ですが、対象となる税金は、
- 所得税
- 法人税
- 消費税
- 相続税・贈与税
と自ら金額を申告して納税する税金が中心です。
上記以外の身近な税金では、
- 住民税
- 固定資産税
- 自動車税
といった自治体が所管している対象があります。
自治体が所管している税金は役所から納付書が届く
というイメージです。
納付税額が機械的に決められている印象です。
申告納税方式に対して賦課(ふか)方式の税金です。
税務署と距離感を感じる背景では課税制度での
申告納税と賦課方式の違いがあります。
勤務している方で所得税を負担している場合では、
「源泉徴収+年末調整」によって申告をスルーとなります。
税金は払ってる 他の選択肢の可能性が大切
会社などにお勤めの方であれば確定申告の機会は、
- 住宅ローン初年度
- 医療費控除申請
- 退職時
と限定的になる可能性があります。
上記の事情による確定申告と縁が無いこともありえます。
言い換えれば、警察署や消防署に行ったことがないように
- 税務署に赴くこともない
- 税理士とも縁が無い
といった状況でも納税上のトラブルが無いケースです。
そうした環境に良し悪しの判断は不要です。
その一方で、納税環境が変わるかもしれない、
- 職業を変える転職
- 副業など複数の仕事先をもつ
- 働き方を変更する
といった場合、納税の責任は自分で引き受けることになります。
税務署との距離感がグッと小さく、プレッシャーが大きくなります。
同時に税理士との連携・サポートの選択肢が有効になります。
仕事の環境や収入の形態が不変とは言い切れません。
税金の仕組みを知っておくことも変化に対応することにつながります。
蛇足
製品事故の調査に従事していたときは消防署・警察署に頻繁に訪れていました。
ある面談で使用された小部屋では妙なプレッシャーを感じました。
- 厚いコンクリートの壁
- 壁面の見慣れない小窓
- 窓の鉄格子
取調室には充分な圧力がありました(笑)。
幸い私は聞き役でした。
(上記の見慣れない小窓はマジックミラーでしょうね)
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