キャッシュレスとありがたみ

ぼちぼち折り合いをつけたいところです。

1キャッシュレスとありがたみ 緊張感の欠如
2キャッシュレスとありがたみ コラボの挫折
3キャッシュレスとありがたみ 切実さで前向きに

キャッシュレスとありがたみ 切迫感のなさ

2019年は前年からのQRコード決済のキャンペーンと消費税増税のキャンペーンもあり、キャッシュレスが飛躍的に広まりました。

その一方で、未だ利用に踏み切れていない方が多いことやキャッシュレス導入と一線を画す分野も明らかになってきました。

キャッシュレス未利用の方はスマホ未利用の方(ガラケー利用者)と重なっている印象が強いのですが、今後ガラケーのサービス終了で変化していく可能性はあります。

そうなるとキャッシュレスと一線を画している分野の存在が際立ちます。

代表的な分野として宗教関連施設があげられます。

お正月の初詣でも、お守りなどの販売ではキャッシュレス決済が導入される面もありましたが、お賽銭での導入は稀です。
むしろ、ありがたみが減るという理由から導入しないことを表明している参拝施設もありました。

ありがたみの在り方をお賽銭を受け取る側が疑問の余地無く語っていることに違和感を感じました。

この違和感は、顧客志向の欠如ということではなく、お賽銭を受け取ることへの緊張感の欠如に対してです。

キャッシュレスとありがたみ コラボの挫折

かつて通信会社で勤務していた際に、他事業者とのコラボ企画のブレインストーミングをしたことがあります。

大容量・高速回線を利用してのコラボ企画ということで私は「フ〇ッツ葬祭」と提案しました(どや!)。
(葬儀の配信サービスや香典返しをフ〇ッツのポイントを使ってなどの提案です)
数年前でキャッシュレス決済自体を中心に据えていませんでしたが、現金ではなく回線利用と一緒に決済できないかとも提案しました。

傑作だと思ったのですが、発言後瞬時に「否」という反応が年長・年少の社員から返ってきました(驚)。

提案に対して反対の反応が出ること自体は問題ないのですが、もやもやしたのは反対の理由が不明だったからです。

お悔やみの電報はOKのようだったので、理不尽という印象さえ残りました。

キャッシュレスとありがたみ 切実さで前向きに

「フ〇ッツ葬祭」を提案したのは高齢社会で外出がままならないが、不義理をしたくないという心情を考えたからでした。

お賽銭のキャッシュレス導入を前向きに考えるのも、お賽銭という現金の取り扱いが人材の浪費や現金のやりとりのトラブルに絡む可能性を想起したためです。

こころの折り合いをつけるという美名のもとで、不作為や惰性が幅を利かせているなら「否」と言いたいところです。

お金をやりとりする切実さを自覚しているなら、手段は前向きに考えられます。

新しい手段の導入を「時代の流れ」と思考停止にならないようにしましょう。

 

蛇足
お金のやりとりから切実さを取り払うとただの浪費です。

 

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