ビジネス書を読む おっさんの暇つぶしにしない

ベタですけど、比較って大事です。

ビジネス書を読む おっさんの暇つぶし用ではない

書店に行くのが好きです。
新刊本もチェックしますし、時間に余裕があればこれまで読んだことのない本を眺めたりもします。

そうした書店で確認していくコーナーでも、ビジネス書は定番です。

ビジネス書といっても漠然とした分類です。
仕事のノウハウ紹介から専門知識の入門、注目企業や経営者の紹介など多岐に渡っています。

ビジネス書は深遠さや抽象性、厳密性よりも時代性(トレンド)や即効性を重視した編集の内容が多い印象です。
また、読者と本の内容の距離感が大きすぎない内容も特徴かもしれません。
(どれほどの億万長者でも宇宙人でもなければ、伝説の人物でもないわけです)

ただし、悪く言えば、ビジネス書はおっさんビジネスマンの暇つぶし本にもなりかねません。

ビジネス書の内容に感心しているだけでは、暇つぶしに終わります。

ビジネス書を読む 同業者も他事業者も

ビジネス書のなかでも経営論を扱った内容は定番です。

私は税理士なので、同業者の事務所経営や仕事の進め方に関心があります。

税理士は士業のなかでも、経営論としてのビジネス書が多い印象があります。
個人経営の会計事務所から数十人以上の会計事務所、町の会計事務所から専門業務に特化した会計事務所と様々な経営スタイルを照会したビジネス書が出版されています。
実態をすべて紹介していなくとも、同業者の動向や情勢を知る機会は見逃せません。

私は、同業者とは別に他事業者の経営スタイルのビジネス書にも関心があります。
とくに、税務会計業界とは隔たりのありそうな業界に注意しています。

たとえば、農業。

税務会計業界とは異なり、多大な固定資産(土地・建物・機械)が事業活動に不可欠です。
また、農業経営では固定資産の制約もあり、経営の方針や業態の変更は会計事務所より時間もお金もかかります。

一見すると、会計事務所と農業経営では接点が見当たりません。

しかし、スモールビジネスという視点で見直すと相通じる活動もあります。
・情報発信のためにHP・ブログ・SNSといったメディアを利用する
・売上の柱を複数作る
・事業だけでなく、ライフスタイルとのバランスを保つ etc

解決したい問題や課題を業界の宿痾(しゅくあ)などと早合点しないためにも、他事業者からの情報や視点は有効です。

ビジネス書を読む 自分はどうよ?

ビジネス書に感心しているだけでは、ただの暇つぶしになります。

感心する内容があったなら、自分との比較がおすすめです。
何が足りないか、どれくらい違いがあるか、他に選択肢がないかと。

魅力的にみえる内容も、現実にはすぐに実現できないことが多々あります。
スキル不足・経験不足・誤読・誤解。

そうは言いつつも、ビジネス書を読んでいると、現状では不十分な何かをつかむきっかけになります。

 

蛇足
すっきりまとまっているビジネス書にも試行錯誤がどれだけあるのかと想像しています。

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