外注とITがあれば会計処理は安泰か?
一安心の後に課題がある!?
安泰だと思いたいですね(笑)。
税務会計の処理を税理士に任せれば一安心できます。
ただし、「一安心」かもしれません。

稲ではありません
一安心 いつまで・どこまで不安の棚上げ?
手に負えないトラブルや課題を専門家に任せれば一安心です。
たとえば、エアコンの不調。
私は過去2回、アパートに入居した年にエアコンが故障して
汗だくの梅雨・夏を迎えたことがあります。
故障の原因は前の入居者がフィルター掃除を怠っていたことや
機器の経年劣化だったようです。
いずれにせよ、私は電気製品の取り扱いの素人なので
専門業者に修理や取り換えを依頼せざるを得ません。
トラブルは困りものですが、任せてしまえば一安心でした。
他方、私が従事している税理士業では、
- いつまで・どこまでが一安心なのか?
というツッコミどころがあります。
一安心 外注とITの守備範囲
適切かつタイムリーに経営状況を把握しようとすると、
「月次決算」といった毎月の処理がかかせません。
本決算には及ばない処理であっても、データは必要です。
試算表であっても会計ソフトへのデータ投入が作成の前提です。
たとえば、銀行口座の入出金データ。
売上や経費の大半を占めるデータなので必須の入力対象です。
手入力は手軽な入力の選択肢ですが、時間・精度・人手と
問題があります。
クラウド会計の利用は銀行口座データとの連携となりますが、
取引内容次第ではベストの選択肢とは言えません。
AI-OCRにより画像データを読み取ることで入力につなげる
という代替案の利用もあります。
AI-OCRを利用できる状況は魅力ですが、ベストの選択肢
とは言い切れません。
一安心 次の課題に取り組むか?
クラウド会計や銀行口座データのインポートによる入力は
デジタルデータをデジタルのまま扱えます。
AI-OCRはアナログ‐デジタルの橋渡しの点で魅力があります。
他方、データの橋渡しが必要な状況があるという点で
別の問題を抱えています。
クラウド会計の利用は会計処理だけで完結しません。
インターネットバンキング・キャッシュレス決済だけでなく、
ボックオフィス業務のオンライン化とつながっています。
会計処理を税理士に依頼して一安心は可能ですが、
- いつまで・どこまでその状態でいるのか?
といった課題が控えています。
事業者・経営者だけでなく、取引先や行政側の動向も関連するので
選択を変えていく想定がおすすめとなります。
蛇足
アイキャッチ画像は外出時に撮影しました。
水田の側に自生していた植物ですが、稲ではありません。
ピンボケ気味でGoogleレンズの回答もはっきりしません。
備蓄米の販売も始まりましたが、米価格の高騰が続いているので、
どうしても稲に見えてしまいます。
<ご案内>
■林友範税理士事務所
■災害と税金の情報