AIとの壁打ちで待ち時間を減らしていく!
法人税の別表4と別表5(1)を図解

まったく知らないことや圧倒的な作業量がわかっていると
清々しいほど諦めがつきます(笑)。

困るのはもやもやっとした落ち着かない感情だったりします。

とくに相手の反応を予想している時間は長くなりがちで
なんとか減らしたい対象です。

AIとの壁打ち やり過ごすか?、取り組むか?

税理士業は黙々と税務会計の処理が続いていきますが、
延々と説明を続ける面もあります。

たとえば、所得税・法人税と消費税の税額計算の違い。

消費税は所得税や法人税のように利益・所得との計算ではなく、
「本則課税」と「簡易課税」の選択の余地もあります。

申告・納税時期が同じ税目でも負担感が異なります。

所得税と法人税は「所得」に課税する税金では共通ですが、
計算も申告書もガラッと異なります。

とりわけ法人税は「別表」という申告書一式が多く、
全体像がわかりにくい税目です。

申告書の説明をどこまでするか?、やり過ごすか?
といったもやもやした感情が続きます。

AIとの壁打ち 法人税の別表の検算式

わかりにくい法人税の申告書ですが、「検算」式が示されている
別表5(1)」といった別表もあります。

別表5(1)の左端に検算式が示されています。しかも、縦書きで(笑)。

検算式は以下の構成です。

  • 期首利益積立金額+ (別表4)留保所得・欠損金額ー 中間・確定未納法人税等合計額
    = 差引翌期利益積立金額

別表5(1)だけでなく、別表4まで入り込んでいます。

検算式は別表4と別表5(1)をつなぎますが、わかりにくいので
ちょっと整理します。

  • 期首利益積立金-期末利益積立金=別表4留保所得-法人税等
    • ストックの変動(左辺)とフロー(右辺)

だいぶ整理できましたが、まだわかりにくいので図解してみます。

ついでに別表ごとにも分けてみます。

少しは見通しが良くなったでしょうか?

AIとの壁打ち 待つ時間で消耗しない!

別表5(1)の検算式の意味や内容をお客様から尋ねられる
といった経験はこれまでなかったはずです(たぶん)。

とはいえ、法人税の計算では無視できない仕組みなので
サクッと説明できる準備はしておきたい対象です。

説明に対する反応は相手があるからこそ返ってきますが、
反応をもやもやと待ち続けると時間を消耗します

生成AIを利用した「壁打ち」は相手の反応を想定できる点で
時間を有効に使うことになります

AIの回答は鵜呑みにはできませんし、実際の反応は想定外もあります。

他方、事前に反応が予想できていれば、もやもやした感情は片付きます。

単独での相手方の反応の予測をAIとの「壁打ち」に置き換えると
先回りでの準備につながります。

建設的な準備での「壁打ち」がおすすめです。

 

蛇足
別表5(1)の検算式をみると、書面ベースでの申告書のわかりにくさが
かえって強調されます。
申告書にもデザインやデザイナーの存在に期待したいですね。

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