法人税はどこがとっつきにくいのか?
つきあい方を変えるアプローチとは?
そもそもとっつきやすい税目があるのか?
というツッコミがあります(笑)。
法人税はメジャーかつ経営では無視できない税目ですが、
とっつきにくさや食いつきの悪さでもメジャーです。
とっつきにくさの解像度を上げてみると、
少しつきあいやすくなるかもしれません。
とっつきにくさ グッと少ない!?
一般人向けの税金の本といっても多々あります。
冬になると、確定申告を見越して「所得税」申告の本が
書店に並びます。
通年では「相続税」の申告や対策に関連した書籍が
本棚一脚分を占めるほど揃っています。
「消費税」は一般人と接点の少ない税目ですが、
インボイス制度開始以降は広く注目されています。
上記3つの税目に比べて、「法人税」に関連した本は少なく、
分厚く(笑)。とっつきにくい印象です。
会社が作りやすくなっている一方で、とっつきにくい税目と
アンバランスな関係です。
とっつきにくさ 専門用語と仕組みと様式か?
所得税は「所得」を10種類に分けています。
「事業所得」はそのうちの一つです。
一方、法人税はそうした所得の区分はありません。
所得税に比べて、グッとシンプルな印象です。
他方、法人税では、
- 「益金」や「損金」といった専門用語
- 「加算」や「減算」といった法人税特有の仕組み
- 「別表」といった相互に関連する申告書の様式
といったとっつきにくさがあります。
「事業」からの所得を対象とした税金とはいっても、
所得税に比べてわかりにくい印象です。
法人税法がわかりにくいとも言えますが、同義語反復です。
法人税のとっつきにくさには、
- 法人と個人を分けるための仕組みがあること
(会社の経理が個人事業より難しい理由とは?)
といった背景もありますが、
- 法人の運営・管理のための会計を理解できているか?
という点も見逃せません。
とっつきにくさ つきあい方を変える
「複式簿記」という4文字をみてゲンナリされる方の場合、
法人税はとっつきにくいどころか近寄りがたいはずです。
法人税の申告書「別表四」は税務上の損益計算書、
「別表五(一)」は税務上の貸借対照表と言われます。
会計上の損益計算書や貸借対照表がピンとこないのに、
「税務上」まで加わると…(^~^;)
法人税のとっつきにくさは時間を経ても変わりません。
とはいえ、ストレートに理解できる仕組みでもありません。
会計→法人税での理解が遠回りのようですが、
かえってとっつきにくさを感じにくくなります。
単独・独学でもアプローチは可能ですが、負担は大きくなります。
会計と税金両面での税理士のサポートがおすすめです。
重要だけど、とっつきにくい法人税とのつきあい方が変えられます。
蛇足
アイキャッチ画像は実家で栽培中のエゾギクです。
炎天下でもまっすぐに伸びて花が咲いていました。
お盆の時期に合いますね。
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