決算後は経費の見直しも忘れずに!
コストも仕事の進め方も見直し!?

決算が終了すれば、残るは申告・納税のみです!
と言いたいところです。

残念ですが…(笑)。

事業経営は継続が前提です。

経営を続けていくための算段もあります。

1月でも次の準備!?

経費の見直し 決算後は分析と対策の機会

決算処理は個人事業であれ、法人であれ軽くありません。

1年間の経営を数字(金額)で集約していく過程なので、
処理後には経営の結果、成績が出てきます。

決算の結果は所得税や法人税の税額にも影響しますが、
翌年分以降の経営にも影響します。

事業経営は決算書や申告書といった区切りはあっても
継続が前提です。

決算後には経費の見直しもおすすめとなります。

経費の見直し 個別と期間の費用

経費(費用)には、「費用収益対応の原則」という考え方があります。

1年間に区切った期間での費用と収益を対応させて損益を計算する
という考え方です。

費用と収益の対応では「個別」・「期間」といったとらえ方があります。

「個別」での対応は売上と売上原価があります。

売上と仕入の対応でもあり、経営上大きな影響を持ちます。

仕入や在庫は資金繰りとも関連するので、月次決算でも関心が強まります。

他方、「期間」での費用と収益の対応は「個別」対応ほど
経営への影響がみえないこともあります。

人件費や外注費のように金額が大きい費用は別にして、
支払手数料や消耗品費は見過ごされがちになります。

サブスクリプションの利用や少額での支払対象は
支出時には気に留めません。

支出が直接経営に影響しないように感じられるので、
変化に気づかず放置されることもあります。

決算後は1年間の費用の総額だけでなく、

  • 1年間での変動
  • 過年度との比較

といった期間対応の費用の見直しや振り返りの機会となります

経費の見直し 費用の見直しと業務の変更

「塵(ちり)も積もれば山となる」は期間対応の費用にも
当てはまる格言です。

1か月の費用が数千円といっても、年間であれば数万円となります。

現状では必要な費用もあれば、不要な費用や代替の選択が可能な費用と
分けておくことができます。

たとえば、支払手数料。

私の場合、「Office」や「Dropbox」の費用は現状維持ですが、
通信費や金融機関の利用は見直しの対象だったりします。

支払手数料は外部のサービスの利用とつながる費用でもあり、
業務の進め方とも関連します。

費用の金額の見直しと並行して、業務の進め方の見直しも
決算後の課題になります

 

蛇足
アイキャッチ画像は外出時に撮影した田んぼでの光景です。
2025年(令和7年)1月の石川県は雪の少ない冬ということで、
農作業も前倒しのようです。
とはいえ、冬は冬でこの撮影から数日後には平野部でも降雪、
春までは足踏み状態の様相です。

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