ハードもソフトも揃っているのに経理が効率化しない理由とは?
税務会計業界のラストワンマイルといったところです。
ハードもソフトも負担にならなくなった!
記録も記憶も変化を確認するために役立ちます。
20年ほど前の21世紀初頭、ITは今と同じように魅力がありましたが、
コストは厳しい状況でした。
ノートパソコンは20万円以上が主流でした。
さらに、重くて故障も多かった印象があります。
利用するアプリ、というよりもソフトも購入してインストールする利用環境が中心でした。
パソコン本体でのストレージに依存していたので、制約が大きかったといえます。
また、インターネット接続環境も貧弱でした。
画像・音声・動画のやりとりは「将来」・「これから」のおあずけ状態だったわけです。
当時を振り返ると、環境さえ変わればもっと効率がするんじゃないか?
と変化を期待していました。
21世紀初頭から20年経ってみると、ハードもソフトも環境は激変しました。
ノートパソコンは5万円台でも充分実用に耐えます。
通信環境は上限を気にすることもなく、定額での利用が可能です。
通信環境が充実しているのでアプリの利用もクラウド経由が目立ちます。
理想的な展開のはずです。
それでもコロナ禍でのリモートワークやオンライン対応ではぎくしゃくしています。
それでも経理は効率化していない
税務会計の業界では企業どころか国税庁といった官公庁までがDX(デジタルトランスフォーメーション)
の推進を表明しています。
確定申告でも電子申告e-Taxの利用は年々拡大しています。
AIが税理士の仕事を奪うと懸念されたり、クラウド会計が注目されるなど
ITによる変化は続いています。
その一方で、経理がそれほど効率化されていない事業者が多い現状もあります。
たとえば、帳簿の作成。
パソコンやクラウド会計ソフト、インターネットアクセスが整う状況でも
紙・ペン・電卓・勘定科目印の利用にとどまるケースがあります。
あるいは、銀行経由でのお金のやりとり。
インターネットバンキングを使えば時間節約するだけでなく、
データを利用する効率化も可能になります。
銀行のリアル店舗が減っている状況も無視できません。
それでもなお銀行へのおつかいや通帳記入を続けるケースもあります。
環境が出揃っていても、効率化が進展しないことがはっきりした
といえます。
ハードやソフト経理につないでいくためには?
パソコンやスマホ、ウェブサービスの利用が進まない理由は、
- コストが原因ではなく
- ITを利用する環境が悪いわけではなく
- 個人の能力が低いのではなく
ハードやソフトの環境を利用できる状態につなげる機会が無い
ことが原因です。
今までの業務の状態を続けるのではなく、ガラッと変化させるなら、
自力での改善にこだわらず、外部のサポートを利用することがおすすめです。
税理士はエンジニアではありませんが、経理という切り口からITでのサポートや
提案が可能です。
できるはずのことができるようになる距離は意外に近いかもしれません。
蛇足
ITもDXも個人の能力の限界を補うためにあります。
改善のやり方も一通りではありません。
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