貸借科目で会計処理を分割する!
直感に待ったをかけて実益をとる!
業績の良し悪しは別にして、損益計算はわかりやすい
という直感的なメリットがあります。
他方、会計処理を分けて効率的に進めるという点では、
貸借科目推しになります。
直感に待ったをかけて、実益をとることがおすすめです。

貸借推し 一挙に片付ける!?
気が重い処理や手続きをなんとか進めようとすると、
一挙に片付ける!と方に肩が入りがちです。
鼻息も荒く、腕まくりをしているかもしれません(笑)。
会計処理にも当てはまりそうです。
年末や申告期限がみえてきた時期にやむを得ず始める
という方は少なくありません。
なんとか処理は進みそうですが、
- 資料の整理やソフトへの入力で力尽き(笑)、
- 損益状況の確認が手一杯で、
- 処理の継続まで考慮できない
といった状況になりがちです。
会計処理は本来タイムリーに継続して行うので、
一挙に片付けることとは相性が悪いわけです。
貸借推し 時間の幅をググッと縮める!
会計処理をタイムリーに継続して行うためには、
- 貸借対照表科目に注目する!
という見方がおすすめ、推しとなります。
業種や規模に関係なく、会計処理は1年間が対象です。
暦年でも事業年度でも「期首」と「期末」があります。
期首であれば前年の期末、当年期末は翌期首とつながります。
- 前年期末 → 当年期首
- 当年期末 → 当年期末
「年」だけではなく、「月」単位でも同じことが当てはまります。
- 前月末 → 当月初
- 当月末 → 翌月初
「年」から「月」に処理や確認の単位を変えただけですが、
扱う対象は1/12とググッと少なくなります。
とはいえ、貸借科目の残高まで月ごとに確認することで、
まどろっこしいのではないか?という誤解もありそうです。
貸借推し 確認ポイントを見逃さない!
1か月ごとの会計処理を貸借科目から確認していくと、
時間が余分にかかるわけではありません。
会計処理は、
- 経営成績である損益計算
- 企業の財政状態である貸借科目
といったデータが揃っていることで、
- 経営の分析
- 資金繰り
- 納税予測
- 決算書・申告書の作成
といった検討や対応に貢献できます。
会計処理を一挙に片付ける発想は決算書・申告書の作成といった
ごく一部に注目しているのみの残念な面があります。
会計処理を分割して継続して進めるためだけでなく、
実益の観点からも貸借科目推しの処理がおすすめです。
現預金勘定を見る目が変わるかもしれません(笑)。
蛇足
アイキャッチ画像は散歩中に撮影した「オオニシキソウ」です。
極小のサイズなので「雑草」と見過ごしやすい対象ですが、
花だけでなく毒もあるそうです。
名称から想像がつくように「コニシキソウ」もあります。
<ご案内>
■林友範税理士事務所
■災害と税金の情報
