仕訳をパターンで処理はダメな会計処理なのか?
限界を理解して利用していく!
「パターン」ということばには効率化のプラスと
残念なマイナスのイメージがあります。
どちらか一方だけのイメージでとらえようとすると
プラスの面もマイナスの面もわかりにくくなります。
パターンのメリットとデメリットである限界、
その打開策がもっと大切なはずです。

美味しいやつのパターン
パターンで処理 とっかかりと効率性
どんな業務でも判断する局面は悩みのタネです。
皮肉なことですが、初心者やとっかかりのときほど
判断の機会が多くあります。
参考にできる例、パターンが利用できればホッとします。
たとえば、会計処理の「仕訳(しわけ)」。
複式簿記の仕訳は、日付・金額・取引先だけでなく、
- 借方(かりかた・左側)・貸方(かしかた・右側)
- 勘定科目
- 消費課税の区分
といったデータが一つずつの処理に集積しています。
パターンを頼りに処理を進められれば判断に困らず、
効率性も期待できます。
反面、パターン頼みの処理は嫌われる面もあります。
パターンで処理 嫌われる理由とは?
パターン頼みのの会計処理には嫌われる理由があります。
こちらも皮肉ですがパターン化されています(笑)。
- 従来からの間違った処理が再生される
- 実態を反映しない形式的な処理に気づかない
- 経営への貢献が置き去りにされがちになる
たとえば、コピー機に関連した処理と一口に言っても、
消耗品・賃借料・修繕費・器具備品とに分かれます。
あるいは支払手数料勘定。
サブスクリプションサービスの利用が増えてくると
補助科目での管理も必要になるかもしれません。
パターン化による会計処理は処理の停滞は防げますが、
会計処理の適切性や活用面で問題を抱えます。
パターンで処理 悪循環を放置しない!
会計処理、仕訳のパターン化にはプラスの面もありますが、
マイナスの面もあります。
パターン処理の限界を理解しつつ利用していくことがおすすめです。
従来の処理をとりあえず引き継ぐ機会があっても、
適切性の判断や変更もセットを前提にします。
適切なパターンであっても、経営状況や効率性から
処理を変更する可能性もあります。
パターンでの処理の見直しや変更は検討と判断がともないます。
当事者だけでなく、外部の税理士によるサポートも
パターンのプラス面を引き出すことにつながります。
残念なパターンの放置は悪循環になるかもしれないので、
気づいたときから対処がおすすめです。
蛇足
アイキャッチ画像はバウムクーヘン(ユーハイム)です。
生地の均一な層の連続はシンプルですが、らしさがあります。
「そぎ切り」が作り手側おすすめの食べ方だそうです。
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