経理担当者は税金の何を知っておくべきか?
幽霊の正体見たり枯れ尾花、
曖昧な不安を減らしましょう。
ヒメオドリコソウ
経理担当者と税金 申告書は作りません
製造や設計でもなく、開発担当でもないのに数字とにらめっこ、
経理担当者のイメージかもしれません。
間違いではありません。
仕事で使うソフトもエクセル(表計算)や会計ソフトがメインです。
余談ですが、ワード(ワープロ)は経理での出番が意外に少ないものです。
意外かもしれませんが、税金の申告書作成に必要なソフトは、
経理、というより会社内部では扱いません。
会社の税金といえば法人税や消費税ですが、
一般的には申告書は税理士(会計事務所)が作成します。
法人税の申告書は、決算→申告という順序なので、
経理担当者は決算や決算の準備を担うことになります。
組織の内部と外部での役割分担の確認をしておくと、
過剰な仕事の抱え込みを回避できます。
(4月から経理担当っ!? どうすりゃいいの?)
経理担当者と税金 スケジュールと納付が大事
経理担当者が税金について把握すべきことは、
税金のスケジュールと納付の管理です。
会社の税金といっても多々あります。
・法人税等(法人事業税・法人住民税)
・消費税
・固定資産税
・償却資産税
・印紙税
・源泉所得税
こうした税金は金額も納付期限もバラバラです。
また、従業員がいる場合には給料とセットととなる
源泉所得税や社会保険料の納付が発生します。
毎月の給料からの源泉所得税の天引きは、
年末調整という簡易の所得税処理とつながります。
こうして会社の税金をとりあげると、
気が重くなりそうです(笑)。
まず、年間のスケジュールを把握することがおすすめです。
個人のビジネスでは、暦年1~12月で固定されています。
会社は自由に決算月を決められるので、
会社ごとに税金のスケジュールも異なります。
3月決算ならば、スタートは4月です。
法人税等の申告期限は5月末です。
税金のスケジュールは会社ごと、経営状況次第で変動します。
会社の経営状況と税金のスケジュール管理はつながります。
仕事の処理量とも関連するので、スケジュールの把握は優先しましょう。
経理担当者と税金 税金も支払いの一つ
法人税や消費税、さらに社会保険料は会社にとって負担です。
社会保険料が負担?、と思われるかもしれません。
税金とは異なる名称ですが、毎月納付が必要な社会保険料は、
滞納(と累積)に陥る可能性もある怖い面もあります。
会社の経営には、その他仕入や給料・家賃といった諸々の支払いがあります。
経営を継続する最低条件は、支払いの履行です。
税金をないがしろにしていいわけではありませんが、
税金も支払い項目の一つというとらえ方もできます。
過去から現在に至る経営と、これからの経営に向かっての
お金の管理のなかで税金の処理や管理があります。
蛇足
社会保険料の負担を怖いと感じるのは、
会社では経営者と経理担当者くらいかもしれません。
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