今年の経営の振り返りの必要書類とは?
過年度も来年も視野に入れる!

「振り返り」はなんだか落ち着く語感です。

ただし、「経営の」が頭につくとノンビリもできません。

キョロキョロしながらの検討がおすすめとなります。

今年の振り返りに間に合わない方にもやれることはあります。

ホクホクとした銀杏

今年の振り返り 時間の制約効果

12月下旬になると、一日一日の重みが増してくる印象があります。

「今年のうちにやっておくっ!」という意気込みが強まったりもします(笑)。

「振り返り」といった行為もその一つです。

法人とは異なり、個人事業では会計年度は暦年で固定されています。

年明けからは確定申告に向けて動く必要があります。

年内の「振り返り」の重みがグッとくるわけです。

今年の振り返り 過年度も来年も!

経営の振り返りには前提があります

帳簿が揃っていることです(笑)。

身も蓋もない話ですが、カレンダーや手帳をフワッと眺めても、
経営の振り返りとしては踏み込み不足です。

残高試算表と予想の業績が揃っているからこそ、
具体的な振り返りができます。

また、当年の振り返りだけでは必ずしも充分とはいえません

2020年(令和2年)以降のコロナ禍による急激な経済の変動や
2023年(令和5年)の物価上昇や人手不足と大きな変化が続いています。

単年度の業績だけを振り返っても、ボヤッとピンボケしてしまいます。

可能であれば3年以上の業績の比較がおすすめです。

帳簿の詳細な確認とは異なり、ザックリした振り返りであれば、
「円」単位である必要はありません。

会計ソフトや決算書よりもExcelなどの表計算ソフトでの加工、
あるいは手書きでの振り返りがおすすめです。

「お金のブロックパズル」といった手法もあります。

経営の振り返りでは、翌年への視点の移動もおすすめです。

年明けからは所得税・消費税の確定申告が控えています。

また、毎年3月から4月は個人事業主には経営とは別に、
生活支出も重なる時期です。

5月以降も自動車税・住民税・固定資産税と負担が続きます。

お金の動きに焦点を当てた想定は振り返りとつながります。

今年の振り返り 来年こそは!?

過去の自分をぶん殴りたい、といった表現があります。

先送りしたりサボったツケが回ってきたときの自己嫌悪です。

被害の程度はともかく、思い当たるふしがあるかもしれません(笑)。

経営の振り返りでは帳簿の存在が欠かせません。

帳簿の作成には根拠となる資料やデータが必要です。

12月下旬になって経営の振り返りができない状態であれば、
翌年以降に処理を見直す機会とも言えます。

翌年からの出遅れを抑えるためにも今年の内から
準備を進めることは可能です。

資料やデータを漏れなく収集して整理してみると、
次の段階がみえてくるはずです。

 

蛇足
アイキャッチ画像は銀杏です。
色だけを見るとウグイス豆やピスタチオに似ています。
香りでしっかり違いがわかりますが(笑)。

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