「新年」より「年末年始」目線で目標を再設定する!

スカッと新年のスタートを切るのも悪くありませんが、
切れ目のない再スタートも魅力です。

税理士だと後者の肩をもちたくなります。

青空の代わりに

年末年始で再設定 リセットするか?

「新年」という節目の最大の魅力は「リセット」にありそうです。

前年に抱えたトラブルや不安を「新年」といった節目でもって
振り切っていくことができそうです。

心理的にポジティブな状態だと行動も前向きになります。

発想も建設的です。

  • 「今年の目標」
  • 「一年の計は元旦にあり」
  • 三日坊主(笑) etc.

悪くありませんが、旧年から新年を含めた「年末年始」目線での
目標の再設定も魅力です。

年末年始で再設定 年越し案件のメリット

12月末は個人事業主にとって事業年度末です。
 (12月決算法人も同様です)

年度末に欠かせない会計イベントが決算の「棚卸」です。

売上原価の確定のため期末在庫を確認します。

棚卸はその年の経営成績の確定のためだけに影響する
ととらえることはありません。

  • 前年「期末」在庫=翌「期首」在庫

という継続したとらえ方をします。

勘定科目の集計だけを行う単式簿記ではピンときませんが、
複式簿記では定石の処理やとらえ方です。

良くも悪くも事業の継続を実感することになります。

2022年(令和4年)も依然コロナ禍が続いていました。

その一方で、「ゼロゼロ融資」の返済が開始されたり、
各種の支援措置が終了していきました。

2023年(令和5年)になったからといっても状況が即好転
というわけにはいきません。

むしろ、前年からの課題の解決に迫られてるという状況があります。

新年(2023年R5年)といっても、前年からの課題や状況を含めて
目標を立てることになります。

たとえば、コロナ感染関連の政策。

申請受付が終了してしまった支援もあります。

その一方で、継続されている支援もあります。

また、「ゼロゼロ融資」の返済の本格化と歩調を合わせた措置も
とられています。
 (ゼロゼロ融資から借換の利用へ!)

「新年」より「年末年始」目線でみると見逃すことがありません。

年末年始で再設定 年一からの脱却!

お正月だから目標を立てるということは悪くありません。

ただし、「お正月も」という考え方に魅力があります。

淡々と行動して、粛々と結果だけを確認していられる
という平板な前提に無理があります。

どんな無茶な経理処理も年一ネンイチで処理可能と言わんばかりです(笑)。

ここでも税務会計の目線は役立ちます。

月次決算げつじけっさん」です。

経営の管理や資金繰りの把握だけが「月次」の対象ではありません。

目標の修正・追加・変更・削除も確認や検討の対象です。

今年の年末にお正月に立てた目標を眺めるよりもマシです(笑)。

 

蛇足
「お正月 初日の出」といったスカッとした「新年」は
私の住んでいる北陸(石川県)にはありません。
「年末年始」はどんよりとした曇り空が続いています。
2023年(令和5年)のお正月は雪が大したことがないだけ
マシといえそうです。

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