ざっくり始める経営分析とは? 並べる・引算・割算だけどできない!?
日常生活でもやっていることばかりのはずです。
コシヒカリ(玄米)
ざっくり経営分析 選択肢が無限は困りもの
「選択肢は無限です」というフレーズは一見すると
ポジティブな印象があります。
漠然とした目標を据えるときには魅力です。
一方で、具体的な目標を掲げるときには判断の根拠
がないと困りものです。
選択肢が多い状況だと、場当たり的に目移りして
判断が二転三転します。
「仮」でも「一時的」でもいいので判断の基準が欲しい
わけです。
一般論ではなく、経営者自身の目線で等身大の根拠に
説得力があります。
経営から得られるデータでの分析の出番です。
ざっくり経営分析 並べる・引算・割算
いざ経営分析というと身構えてしまいます。
複雑な計算や見慣れない指標で埋め尽くされそうで
かえって不安を感じてしまうかもしれません。
専門的な知識や広範なデータを前提にした分析は
とっつきにくい印象があります。
しかし、ざっくりとした経営分析なら専門知識や
複雑な処理はなく、すぐに始められます。
ざっくりした経営分析では、データを
- 並べる
- 引算をする
- 割算をする
という処理だけです。
処理のレベルだけならば、小学生でもできます。
経営といった特定の対象だけでなく、
普段の買い物でも実践しているはずです。
たとえば、お米。
日常的に食べて、短期的な値段は一定しています。
お米は複数の銘柄があり、年ごとに値段は変わります。
好みやお金の事情を考えつつ、選択の余地があります。
下記のようにお米の1㎏当たりの単価がわかっていると、
値段の比較、つまり分析がスタートします。
(データはあくまで一例です。単位は円/㎏)
コロナ禍での外食需要の減少もあり、2021年(令和3年)は2020年に比べて
お米の値段は全体的に下がっています。
上記の表では、どの銘柄も値段が下がっています。
とはいえ、変化している金額や割合はそれぞれ異なります。
また、変化した金額や割合が同じでも値段が異なります。
お米を買うというシンプルな選択でも、
- 金額だけを重視するか(安ければOKか)?
- 値下がり金額を重視するか?
- 値下がり金額の割合を重視するか?
と判断が分かれます。
どのような判断が優れているかというよりも、
何を基準に判断したかを確認することにもなります。
ざっくり経営分析 データを並べられますか?
経営分析のとっかかりは難しい印象ではないと思います。
スーパーやコンビニでの買い物でもやっていることを
経営のデータに置き換えればできるはずです。
エクセルやGoogleスプレッドシートがなくても可能です。
それでも経営分析のスタートでつまずくなら、
- まず過去の決算書や申告書を手元に用意する
- 今年(当期)の帳簿、試算表を作成する
といった分析や比較の前提に問題を抱えているはずです。
どんな状態からでも目標は掲げられます。
とはいえ、根拠が怪しい状態では判断がピンボケしそうです。
ざっくりした経営分析を始めることはいつでもできるはずですが、
その前提はきっちりした経理や帳簿作成が必要になります。
蛇足
自炊+ご飯=コスパ最強、は当分揺らがないと思います。
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