会計処理は前倒しすればOKか?
勇み足で転ばないフォローとは?
年末調整だろうが償却資産税、法定調書の作成だろうが、
早めの対応は本来プラスです。
決算・申告については言うまでもありません(強調)。
とはいえ、前倒しが勇み足にならないことが前提です。

雪解けの後ではなく!?
前倒しでOK 12月にトンボ…!?
2025年(令和7年)12月下旬の北陸・石川県は雪の気配もなく
穏やかな日が続いています。
先日は20℃を超える陽気でトンボの姿を見かけたり…!?
アイキャッチ画像はトンボを見かけた日に撮影しました。
田んぼの畦塗りのようです。
いくらなんでも気が早すぎるのでは?、と驚きました。
前倒しでOK 勇み足にご注意!
税務会計の処理や手続きは締切の厳守が続きます。
処理や手続きの遅れは延滞税や青色申告の取り消し、
消費税の選択での不利益につながります。
会計処理であれ、税務申告の手続きであれ、早期着手!
といった見方で基本的にはOKです。
ただし、勇み足には留意が必要です。
たとえば、売上の計上。
決算日を誤認しての「期ズレ」は入金時に売上を計上する
「現金主義」で起こりがちなミスです。
「発生主義」・「実現主義」での計上が適切です。
とはいえ、入金以前の前倒しでの売上計上であればOK
というわけではありません。
モノ・サービスの提供が未完了の状態で入金があっても、
売上とはなりません。
- ✘ (借方)お金 (貸方)売上
- ◯ (借方)お金 (貸方)前受金
納税額が減らなから問題ないのでは?と思われそうですが、
不適切な処理は翌期の業績や融資に影響します。
未確定の債務や固定資産・償却資産の会計処理などでも
うっかりした勇み足が残念な会計処理になることがあります。
前倒しでOK フォローできる体制とは?
税務会計の処理や手続きでの期限を守ることは大切です。
前倒しでの早期着手はおすすめです。
他方、前倒しが勇み足でのミスにつながらないフォローも必要です。
- まとめて一挙に片付けようとしない
- 処理は定期的に行う
- 確認・検討の段階を作っておく
「月次決算」や税理士の外部からの定期的なサポートは
ミスをフォローする仕組みになります。
前倒しの効果をマイナスにしない、プラスにする選択がおすすめです。
蛇足
12月に田んぼの畦塗りは気が早いという印象ですが、
新しい機械の動作確認だったかもしれません。
2025年は米の品不足や価格高騰が社会問題でしたが、
生産者の設備更新で発注が追いつかない問題もあったようです。
2026年も米問題には要注目ですね。
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