何でも質問してください!はプレッシャーか?
税理士に何をどう尋ねるか?
自分のアタマで考えて判断しろ!という状況は
プレッシャーがあって当然です。
では、「何でも質問してください!」と言われたら?
別のプレッシャーを感じるかもしれません。
どう尋ねる かえって負担?
悪意のある「ハラスメント」は職場内の問題だけでなく、
対外的なやりとりでも問題になります。
嫌がらせとして放置していると、仕事上の支障につながります。
他方、善意や配慮がストレートに受け入れられるか?
といった問題もあります。
たとえば、経理担当者と税理士とのやりとり。
丁寧なやりとりをすることが、かえって負担になる
といった可能性もあります。
どう尋ねる 質問は分けて整理してみる
税理士がいわゆる顧問として関与する場合には、
接点が経営者や経理担当者に限定されがちです。
経営上のお金の動きを取り扱う業務ということもあり、
接点は特定の方に偏ります。
税務会計分野に限っては、税理士と担当者との間では
知識や理解で差があります。
税理士が「何でも質問してください!」とはいうものの、
- 何をどこから尋ねればいいのかわからない!
という状態ではかえって不安が増します。
質問する内容を分けたり、整理することが優先です。
- 担当している業務の確認
- 請求書の処理、経費精算、給与計算など
- 会計ソフトの使用
- 入力内容
- 確認箇所・手順
- 月次決算
- 年次決算
- 年末調整他 etc
ゼロからのスタートではなく、先任者がいる場合には、
とりあえず従来のやり方から確認していくことになります。
どう尋ねる 洗い出しと改善のきっかけ
税務会計の処理は1年単位でとらえることもあり
ルーティン化の側面が目立ちます。
良くも悪くも従来の処理をなぞりがちです。
従来の処理とはいっても、選択の背景には理由があります。
処理の適切性や効率性、必要性を検討していたはずです。
他方、外部の制度や環境は変化し続けています。
従来の処理を設定した際に検討が十分でなかった
という弱点が見つかることもあります。
税理士が「何でも質問してください!」という背景には、
問題の洗い出しの意図もあります。
確認次第では従来からのやり方とは異なる選択もあります。
質問がミスや誤解の揚げ足をとることになるわけではありません。
税理士の「何でも質問してください!」をきっかけとして、
処理を改善していくことがおすすめです。
蛇足
アイキャッチ画像は散歩中にみかけて撮影した花です。
Googleレンズで調べてみると花の種類が複数提示されました。
バラ(オールドブラッシュ)のようでもあります。
5月中旬以降はバラが見頃になる季節でもありますね。
<ご案内>
■林友範税理士事務所
■災害と税金の情報