取引先の効率化に保留を続けていませんか?
信用保証協会と地方銀行の情報共有in石川県
「効率化」も「情報共有」もプラスのイメージがあります。
ただし、「一般的には」と保留をつける方がおられるかも?
保留がマイナスに向かわない対応が必要になりそうです。
取引先の効率化 情報共有の強化in石川県
2025年(令和7年)5月、石川県信用保証協会と県内唯一の地銀である
北國(ほっこく)銀行の間で情報共有が強化されることになりました。
北國銀行が持つ融資先の事業者情報を協会の保証付き融資の審査の際に
協会側のパソコンより閲覧する仕組みができたわけです。
融資の際の審査スピードが向上し、保証申込から承諾までの日数が
短縮化されることが期待されています。
融資の迅速化という点ではプラスの展開です。
取引先の効率化 取引先は変化している
取引先は売上や仕入だけに限定されるとは言えません。
事業の継続上、資金需要があれば銀行・信用金庫・信用保証協会も
広い意味で取引先となります。
税務署などの行政機関も含まれます。
販売・仕入や外注といった営業活動での取引先とは異なるものの、
経営上の接点がある取引先の動向は無視できません。
金融機関は支店の集約、窓口の縮小化、ATM削減が続いており、
インターネットバンキングの利用割合が強まっています。
税務署ではe-Taxでの電子申告やキャッシュレス納税が強化されています。
デジタル・オンライン化による業務の効率化という共通点があります。
取引先の効率化 保留がマイナスへ!?
変化が唐突に現れているとは言えません。
今回の北國銀行と石川県信用保証協会との情報共有の取り組みも
数年前より計画が公表されていました。
デジタル・オンライン化といっても一足飛びではなく、
段階的・改善・調整しながら進んでいます。
他方、そうした流れを横目で眺めて「保留」が続くと、
事実上は停滞どころか後退になりかねません。
デジタル・オンライン化に漸進的に取り組めるはずですが、
保留が続けば課題も増えてしまいます。
デジタル・オンライン化での効率化は広い意味での取引先を含めて
とらえてみることもおすすめです。
課題の解像度を上げれば、やるべきことがはっきりします。
税務会計業務が関わるデジタル・オンライン化であれば、
税理士のサポートもおすすめです。
蛇足
アイキャッチ画像は「ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)」です。
ツキミソウとはいうものの日中に咲いています。
北米原産でPink evening primroseと英語名だけをみると
日中に咲く印象がなかったりします。
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