消費税の申告・納税がサクッとできたか?
理解と実行のギャップを埋める!

「税金 複雑」で連想するのは所得税や法人税が中心で、
消費税はおまけ扱いかもしれません。

消費税の仕組みのザックリした理解は難しくありませんが、
申告・納税の実行となると…

消費税は理解と実行のギャップが大きい税目です。

あと一息!?

消費税のギャップ 仕組みはわかりやすい!?

50以上の税目にはそれぞれの裏付けになる法律があります。

実務上は通達や判例も参照したりと、税金は複雑な仕組みです。

他方、ザックリした理解はどの税目でも可能です。

たとえば、所得税。

  • (所得-所得控除)✕税率=所得税

身も蓋もなくシンプルに表現すると、上記の式にまとまります。

消費税もシンプルに仕組みを理解できます。

  • 受け取った消費税-支払った消費税=消費税納税額

サラッと読み飛ばしてしまったかもしれません(笑)。

他方、事業者として消費税の申告・納税に直面すると、
ガラッと印象が変わった方も多いはずです。

消費税のギャップ 申告・納税時にギャップ

消費税のザックリした仕組みはともかく、現実には、

  • 本則課税
  • 簡易課税
  • 2割特例

といった税額算出の選択肢があります。

本則課税では、取引の仕訳ごとに消費税のデータも含めて
会計ソフトに入力していきます。

軽減税率や消費税の対象外取引を区分する必要があります。

同じ勘定科目でも課税区分が異なる取引も混在するので、
処理や確認に手間取ることもあります。

簡易課税では、売上高等と事業区分で納税額を計算します。

税額の算出の過程が本則課税に比べて簡易なわけです。

機械的な計算で済む印象ですが、複数の事業区分がある場合、
適切に売上等を記帳しておかないと収集がつかなくなります。

たとえば、自動車整備業。

中古車の販売といっても売り先次第で第1種事業にも第2種事業区分になります。

車検や整備の売上は第5種事業となりますが、パーツの売上などは
第1種や第2種となります。

機械設備などの売却収入は第4種事業区分となります。

「簡易」ということばを疑いたくなります(笑)。

本則課税・簡易課税それぞれに記帳や申告書作成には留意事項があります

また、消費税は本則課税でも簡易課税でも所得税や法人税とは異なり、
事業経営の成績、いわゆる黒字や赤字とは別の計算です。

言い換えると、所得税や法人税とは異なる納税資金対策が必要になる
といった面が消費税にはあります

消費税のギャップ 穴を埋める!

複雑な税金の仕組みをザックリと理解することはおすすめです。

当事者の理解が混沌としていては先に進めません。

まず仕組みの理解、次に実行段階での準備や検討です。

本則課税・簡易課税の選択、会計ソフトの設定と運用、
申告書の作成と納税資金の準備が課題です。

所得税や法人税に比べて、消費税の課税負担がグッと重い
と感じられる経営者は少なくありません。

消費税の仕組みの理解や毎月の会計処理で概算税額はわかるものの、
実行や対策をしていなければ申告期に慌てることになります

会計処理はまとめてできても、お金の準備には時間も制約もあります

消費税の申告・納税を切り口に会計処理を見直すこともおすすめです

 

蛇足
アイキャッチ画像は税務支援先でいただいたお弁当です。
昼食がハンバーグだと午後も頑張れますね。

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