相続税申告が漏れる原因と対策とは?
残念な無申告を回避する!
バレる・バレないといった残念な展開はさておき(笑)、
うっかりでも税務申告の漏れは負担増となります。
相続は試行錯誤を繰り返して上達する対象ではないので、
知識や理解をあらかじめ補っておくことがおすすめです。
申告漏れ回避 無申告に対する厳しい状況
申告税は納税者からの申告・納税の一方通行では終わりません。
当局の税務調査もセットになります。
国税庁の公表資料は税務申告の状況の把握に役立ちます。
- 「令和5年分申告事績の概要」
- 「令和5事務年度における相続税の調査等の状況」
相続人だから相続税申告が必要になるとは言えませんが、
申告漏れの影響は大きく無視できない税目です。
相続は家族内で完結することが多く、意図的に申告しないケースもあります。
他方、申告が必要ないと誤解してしまったことで申告漏れ
という残念なケースもあるかもしれません。
事情はともあれ、申告の漏れとして扱われることに変わりありません。
「調査等の状況」でも無申告に対しては厳しい調査状況が示されています。
申告漏れ回避 原因と対策とは?
所得税や法人税、消費税は申告の必要性が当事者にわかりやすい税目です。
相続税は、申告が必要な相続人であってもピンとこない面があります。
意図的ではない場合でも申告の漏れはあるかもしれません。
原因は一つではありません。
- 相続財産の把握が不徹底
- 相続財産を低く評価
- 制度の理解不足や誤認識
申告漏れを回避する対策も一つではありません。
- 生前または相続開始後に財産を網羅的に調べる
- 相続税制度に沿った評価を確認する
- 遺言書、分割協議書の作成 etc
対策の負担が軽いとは言えません。
早い段階での税理士への相談や依頼も選択肢です。
申告漏れ回避 はなから無視しない
相続税に限らず申告税での申告漏れにはペナルティがあります。
当初の税額(本税)に「加算税」や「延滞税」がついてきます。
それだけでも残念ですが、相続税での申告漏れでは、
- 小規模宅地の特例
- 配偶者の税額軽減
といった税負担軽減措置が受けられないデメリットがあります。
意図的ではなかったとしても、無申告となると相続人には不利益が生じます。
相続開始後の各種の手続きと並行して、相続税の不安を残さないことも
相続人にとって必要となります。
結果として相続税申告が不要になるかもしれませんが、
申告の必要性をはなから無視しないことがおすすめです。
蛇足
北陸、石川県の冬は雪だけでなく霙(みぞれ)や雨もよく降り、
外出が億劫になりがちです。
おまけに繁忙期が始まりデスクワークが増します。
運動不足の上に休憩の機会が増えるので(笑)、節制に注意です。
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