収受日付印が廃止でも申告難民は発生しません!
リーフレットは地デジチューナー!?
何かしらの変化の際に「〇〇難民」という表現を見かけます。
2023年(令和5年)の消費税インボイス制度開始のときにも
そうした騒動がありました。
収受日付印の廃止は2011年の変化と似ていそうです。
収受印廃止 「控」がセットな理由
デジタル・オンライン化へ邁進の時代ですが、アプリの機能として
「印刷」はしっかり残っています。
文書・表計算・スライドといったオフィスソフトだけでなく、
会計ソフトや税務申告ソフトでも同様です。
ただし、税務申告ソフトでは印刷を選択すると「控(ひかえ)」も
当然のように作成されます。
「確定申告書等作成コーナー」といった国税庁のウェブサービスでも、
書面で印刷の場合には「控」がセットです。
税務署に提出する申告書は1部で充分です。
「控」は「収受日付印(収受印)」のスタンプを税務署で押してもらい、
納税者側で保管します。
2025年(令和7年)1月より税務署での収受印が廃止されます。
収受印廃止 対策はとられている!?
真っ当な生業を持ち、生活をしているのであれば、
- あなたは税金を払っていますか?
という質問にはストレートに応えたいところです。
税金の申告や納税をしていることで仕事や生活での信用、
受けられるサービスに違いがでてきます。
- 銀行からの融資、住宅ローン
- 政府との補助金・助成金
- 各種の給付金の申請 etc
闇金や闇バイト、その筋の方とつながりたくはありません(笑)。
申告書の「控」は収受印があることで効果を発揮します。
収受印廃止への対応策は複数あります。
- 「申告書等情報取得サービス」
- 個人情報の開示請求
- 税務署での申告書閲覧サービス
- 納税証明書の交付請求
- 「リーフレット」の交付
「リーフレット」が以外は既存のサービスの利用です。
リーフレットの交付は収受印廃止に対応した措置です。
収受印廃止 2011年のアレに似ている?
2011年(平成23年)に地上デジタル放送が開始される直前、
「地デジ難民」発生の懸念がありました。
デジタル放送の受信装置がないテレビが使えなくなる
といった懸念でした。
テレビの開会以外で当時とられた対策は地デジチューナーの利用。
総務省が受信に必要な仕様を示し、各社がチューナーを販売していました。
地デジ移行前後の時期には家電量販店でも売り切れていたと記憶しています。
では、2024年の現在は…?
チューナーの存在すら忘れられています(笑)。
収受印廃止の「リーフレット」は地デジチューナーに似ています。
収受印廃止の移行期の緩和策にはなりそうです。
一方で、デジタル・オンライン化の大勢は変わりません。
税務申告、対税務署だけがデジタル・オンライン化している
というわけではありません。
仕事でも生活でもデジタル・オンライン化を織り込んでの選択が
中長期の選択となります。
蛇足
アイキャッチ画像は「リーフリッチ(石川県能美市)」のスイーツです。
食べるのがためらわれる繊細に作られたクリームのひだでした。
がっつりいただきましたが(笑)。
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