提供していないサービスも学習対象か?
多方面でつながる税理士業での折り合い方とは?
知識やスキルが増えていくことには爽快感があります。
とはいえ、時間には限りもあります。
多方面とつながりやすい税理士業は魅力ですが、
折り合い方も大切になります。
提供と学習 36時間じゃ足りない
11月になると年末年始の日程調整も話題になりますが、
翌年の確定申告期の日程調整も始まります。
税理士として各所の税務相談会の日程調整があるわけです。
そういった話題と一緒に、「研修受講義務」のアナウンスも
税理士会であったりします。
年間36時間の研修を達成しましょうという催促です。
2024年(令和6年)11月の私の現状は以下の通りです。
ペナルティはないものの、受講の催促で慌てることはなさそうです。
提供と学習 インプットだけでは足りない
所得税・法人税・消費税・相続贈与税と毎年制度が変わっています。
2024年はイレギュラーの「定額減税」もありました。
税務会計サービスを提供しているので、対応が必要です。
制度の変更点や追加された仕組みのインプットをします。
テストがないことだけが幸いです(笑)。
手持ちの知識や理解、経験の上にインプットを加えます。
サービスとして提供することを想定していると、
学習には積極的に臨めます。
一方で、未提供のサービスでも学習の対象となることもあります。
単純な知識欲や好奇心が由来する場合があります。
講義の受講やテキストを読んでいるときには刺激を受けるものの、
上滑りになりがちです。
仕事に関連した学習であっても、実態は時間の空費だったりします。
学習やった感があるので危険ですね(笑)。
提供と学習 未提供でも折り合う
未提供のサービスだから学習の対象外として割り切ると、
インプットとアウトプットのバランスがとれます。
一見すると、効率的・合理的です。
反面、悪くすると縮小再生産、向上が頭打ちになりそうです。
守備範囲以外の業務に安直に手を出さないことは大切ですが、
知識不足では局面に応じた判断ができません。
税理士業は税務会計でのサービスを提供していますが、
- 登記
- 給与
- 社会保険
- 年金
- 争族 etc
と問い合わせは多方面と接続することがあります。
司法書士や社会保険労務士、弁護士といった士業だけでなく、
法務局や年金事務所などの役所とも業務上関連します。
適切にサービスを提供することと提供しないサービスの区別は
コインの裏と表の関係です。
未提供のサービスであっても、提供しないことを前提にした学習をして
相談等の対応につなげていく折り合い方があります。
蛇足
アイキャッチ画像は実家の軒下の「雪囲」です。
石川県加賀地方の山間部では積雪から家屋を保護する必要があります。
好きでもなく、慣れているわけでもない大工仕事を毎年しています。
なんとか設置完了。大雪にならないことを祈るだけです。
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