税理士との面談は知識の補充より判断の更新!
「答え合わせ」だけではもったいない!
「税理士」を他の専門家や依頼先に置き換えてもOKです。
もやもやして思い切って行動に移れない状況を
専門家の協力で前進させることができます。
知識の補充だけにとどまりません。
面談で更新 沈黙は避ける!
税理士として依頼をいただけることはありがたい
とは思うものの困ることもあります。
その一つが「沈黙」です。
確定申告会場などでぶっきらぼうに書類を提示するだけ
という方がいらっしゃいます(笑)。
申告手続きが必要なことはわかるものの、
- 所得の種類
- 所得金額
- 所得控除などの関連資料や情報
- その他関連する情報
といった確認をとる必要があります。
曖昧な推測や希望的な観測では処理を進められません。
所得税に限るわけではなく、法人税・消費税・相続税と
他の税目でも当てはまります。
一度の面談でやりとりする対象が整理できていないと
ミスマッチになりがちです。
税理士との面談の前には、
- 対象となる税目
- 事業経営であれば事業内容、取引規模、過去の申告状況
- 相続税であれば相続人、遺産の構成、分割の予定 etc
といった整理がおすすめです。
面談で更新 答え合わせの誤解
税理士などの専門家や依頼先との面談の機会は「答え合わせ」
という見方もできます。
面談の機会ができていれば、外部の専門家からの情報や知識は
停滞している現状を前進させてくれます。
慣れない処理や手続きで、間違っているのでは?という不安は
行動のブレーキになります。
問題を整理した上で専門家と面談する機会があると、
不安を払拭する「答え合わせ」にもなります。
他方で、「答え合わせ」が成立しないこともあります。
想定していた問題と税理士から提示された情報が噛み合わない
といった状況です。
たとえば、申告期限と必要な処理の日数。
準備した書類を税理士に渡せば、その場で申告書が完成する
という想定をされる方もいらっしゃいます。
所得税の簡易な申告であれば当てはまることもありますが、
事業所得や相続税申告では当てはまりません。
あるいは資料の軽重や優先順位。
事業経営をされている方は領収書やレシートは保管していても、
消費税の届け出などは失念しがちかもしれません。
相続税の申告では分割協議書の有無で税負担が左右されますが、
重みづけが弱い方も少なくありません。
税理士との面談に際して質問を整理されると同時に、
- 想定外の指摘
- 資料や書類の重みづけ
といった情報の更新が重要となります。
面談で更新 判断を更新する!
問題に直面した場合、自力での解決も選択肢ですが、
税金の問題であれば税理士への依頼がおすすめです。
処理や手続きの負担だけでなく、心理的な負担も軽減できます。
依頼と同時に、当初の想定や目的の確認・更新もおすすめです。
税務申告が生涯一度!、とは限りません。
むしろ、税務申告とは長いお付き合いになるかもしれません(笑)。
税理士などの専門家と接点を持つことで知識の補充だけでなく、
有利な選択や優先順位の判断の精度を上げられます。
前向きな姿勢での依頼がおすすめです。
蛇足
アイキャッチ画像は散歩中に撮影しました。
Googleレンズによるとオリーブのようです。
「オイル」は日常的な存在になりましたが、
原材料はまだまだ馴染みがないですね。
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