前倒しが嫌われる理由とは?
選択肢を揃える、増やしておく!

「…なので、前倒しがおすすめです」と記載しておくと、
専門家としての良心が保てます(笑)。

ただし、見て見ぬふりをされるリスクもあります。

嫌われ方を分けてみると、対処方法もプラス面もみえそうです。

嫌・前倒し 後の祭りがみえる

11月になると税務会計業務では年末調整も注目されますが、
翌年の確定申告期の税務相談も話題になります。

市役所や商工会での申告相談や申告書作成への参加が
税理士会を通じて税理士に割り振られます。

私も税理士で参加するので、数日間の割り当てがあります。

税務相談への参加には慣れていますが、毎度のことながら
後の祭りといった事態があります。

たとえば、本人に自覚がないまま外注を受けていた場合。
 (支払主から確定申告の資料をもらいました!?)

給与所得者とは異なり、個人事業主であれば会計処理も
税務申告も必要です。

準備がないまま申告期になると、できるはずの準備ができず
残念な事態となります。

嫌・前倒し 負担よりも不安の発覚

確定申告の処理の前倒しといっても漠然としています。

事業所得の申告であれば、処理の大半は会計処理、
帳簿の作成です。

領収書・レシートに電卓、ノートで処理の印象かもしれません。

電卓・ノートではなく、Excelを使う方も少なくありません。

いずれにせよ、2月以降に頑張る対象という誤解があります。

当年分の経営の会計処理を先送りする理由として、

  • 時間がなかった
  • やり方がわからなかった

といった理由付けが一般的です。

上記の先送り理由であれば、

  • 処理の細分化
  • 会計ソフトの利用(ネットバンキング、Excel併用)
  • 複式簿記ではなく、簡易簿記も選択肢
  • 税理士に依頼

といった対処方法があります。

ちょっとこじれた先送りの原因として、

  • 面倒な問題と向き合いたくないっ!

といった理由もあるようです。

具体的な先送りの理由ではなく、漠然とした不安があり、
見て見ぬふりを続ける状況と言えます。

嫌・前倒し 選択肢を揃える、増やす

会計処理と関連している問題が合った場合でも、
具体的な課題がわかっていれば対応を考えられます。

たとえば、納税の資金と生活のバランス。

振替納税や延納などで時間を稼いでお金を準備する
といった対処があります。

他方で、漠然とした不安で停滞していると、

  • できるはずのことまでできなくなる!?

といったマイナス効果が出てきます。

税負担と将来への備えに対応した小規模企業共済の利用などを
見逃すこともあります。

前倒しといっても、将来の処理を先取りするわけではありません、

残時点での状況や課題を把握できるかどうかといった
あるべき状況にしておくおすすめとなります

前倒しをしておくことで、対処できる選択肢を揃える、
増やせるかもしれません。

先送りする理由を並べるよりも建設的です。

 

蛇足
2024年(令和6年)10月は月平均気温が過去最高でした。
11月以降も暖かいと助かるなぁと思いつつ、
冬支度をしています。

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