損益計算書はタテ・ヨコで読み取る!
すっとばさない読み方とは?

結論から抑えて理解する!という発想があります。

優先順位や時間脳効率性では大切な発想です。

他方、単なるすっとばしに終始することもありそうです。

事業の収支を考える上では発想の深堀りもおすすめです。

損益のタテ・ヨコ 結論から?、結論だけ?

経営者は忙しいなぁと思うことがあります。

日中はゴルフ、夜は飲み会三昧という方もおられるかもしれませんが(笑)、

  • 営業・販売
  • 仕入
  • 設計・製造・納品
  • 人事労務
  • 資金繰り etc

といった事業全般の責任もあれば、実行もカバーする必要があります。

ノンビリととりとめもない話で時間を潰しているわけにはいきません。

「結論から言って!」・「手短に言って!」という展開になります。

他方、伝えるべき事項が断片的になっているだけでは?
という顛末もありそうです。

損益計算書の確認にも該当しそうです。

損益のタテ・ヨコ 利益でもすっとばす?

損益計算書は売上・経費・利益を記載した決算書です。

売上や利益は事業の成績でもあり、税額に影響します。

損益計算書は関心も高ければ、直感的にもわかりやすいのですが、
途中をすっとばしている方が目立ちます

  • 売上 → 利益? → 税金

利益といっても、一つではありません

  • 売上総利益 =売上-売上原価
  • 営業利益 =売上総利益-販管費
  • 経常利益 =営業利益±営業外損益
  • 税引前当期純利益 =経常利益±特別損益
  • 税引後当期純利益 =税引前当期純利益-法人税等

損益計算書は上から下に向かって売上→経費→利益とタテに並ぶ
「報告式」なので直感的にわかりやすい仕組みです。

とはいえ、無機的な数字の羅列にとっつきにくさを感じる
といった反応もあります。

損益計算書の見える化という点ではヨコに展開することもできます

会計ソフトではなく、Excelで損益計算書を加工してみると、
数字の羅列ではない印象に変えることができます。

損益のタテ・ヨコ メリハリと優先順位をつける!

限られた時間の中で効率よく的を射た判断をしていくために
結論から課題を抑えることはおすすめです。

同時に、具体的詳細な検討や対応では深堀りも解像度アップも必要です。

損益計算の確認は年次、決算・申告期とは限りません。

月次での確認や検討を行うこともあります。

年次での損益計算の確認であれば法人税等に関心が強まりますが、
月次であれば売上総利益・原価率に関心が強まるかもしれません。

事業の内容やタイミングにより損益計算への関心事は変わります。

損益計算書の構造は複雑ではありません。

だからとって断片的な確認だけでは見逃すことも多くなります。

損益計算書の構造を理解して損益の分析に活用することができます。

メリハリや優先順位をつけて損益計算書を確認することがおすすめです

 

蛇足
報告式の損益計算書は法人の決算では定番の様式ですが、
個人事業だと見慣れていないかもしれません。
青色申告にも損益計算書ありますが、所得税の計算の前段階
といった位置づけの構造といった印象です。

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