税務会計のゴールは期限✕様式でとらえる!
大事なポイントを外さない逆算とは?
「ゴールから逆算する」仕事の進め方は定番ですが、
肝心のゴールが何か曖昧だと判断がブレます。
税務会計の処理の特徴を理解しておくことがおすすめです。
専門知識がないからこそ必要な視点とも言えます。

税務会計のゴール 解像度を上げる!
定番の仕事術は直感的にわかりやすい印象はあるものの、
実行段階で「?」が連発になることもあります。
たとえば、「ゴールから逆算」もその一つです。
無駄を排して、目的をキチッと遂行する必要性は伝わります。
反面、ゴールって何?、どこにあるの?だったりすると、
フワッとしたゴールに翻弄されます。
まずはゴールの確定が必要になります。
税務会計業務であれば、決算書や申告書について、
- 「期限」
- 「様式」
といった2つをゴールとして確認することになります。
税務会計のゴール ポイントを外さない!
税務会計のゴールが期限と様式の理解にあるからといっても、
ゴールが2つに分かれているというわけではありません。
申告・納税の「期限」と決算書・申告書の規定の「様式」に沿う
ということを同時に達成する必要があるということです。
言われるまでもないゴールですが再確認すると、
- 期限は自己都合で変えられない
- 様式を満たすデータが必要
ということがはっきりします。
個人の所得税の確定申告であれば「3月15日」を期限として、
現時点から使える時間が決まります。
(曜日の都合上、2026年(令和8年)は3月16日)
「3月15日」から仕事やプライベートで必要な時間を差し引くと、
確定申告に振り向けられる時間がみえてきます。
事業所得の申告は決算書と申告書をセットで提出します。
決算書も申告書も書いていくというよりも規定の様式に
「埋めていく」対象と言えます。
お好きな数字を埋めるわけにはいかないので(笑)、
根拠となる資料やデータを準備する必要があります。
お金の支出ではあっても「経費」と「所得控除」では
様式の当てはめるポジションが異なります。
様式を理解できるかどうか?も逆算をはすさないポイントです。
税務会計のゴール 判断の分かれ目は?
「ゴールから逆算」を税務会計業務に当てはめると、
「期限」と「様式」の理解に行き着きます。
期限や様式を確認して、現状からとの隔たりをとらえると、
逆算からは何を・いつまでにやるべきかがわかりますが、
- 期限までにはできない
- できることに限界がある
といった問題点も具体的にみえてきます。
テストであれば単独・独力のみで勝負となりますが、
決算・申告では税理士への依頼がアリです。
当事者として限界がわかっているからこそ
税理士への依頼の合理性がわかります。
順序よく積み上げていく発想は時間も労力も無限と
現実的ではない側面があります。
ゴールから逆算は現実に沿った発想でおすすめです。
蛇足
アイキャッチ画像はツバキと雪の組み合わせです。
2025年(令和7年)の石川県はホワイトクリスマスでした。
何だかいいムードと思われそうですが誤解です(笑)。
日中でもツバキの花に霙(みぞれ)が残る低温が続いています。
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