スキルは賞味期限を感じたら更新する!
マニュアル車の運転・会計ソフトの入力etc
スキルアップは仕事でも生活でも魅力ですが、
「賞味期限」もあります。
身につけたスキルとこれからの将来の折り合い方も
次のスキルアップに欠かせません。
嘆かないスキル 運転しないマニュアル車
学生時代に自動車の運転免許を取得しました。
どんな車でも運転できるように無難な選択として
「マニュアル車」対応での免許を選択しました。
オートマ車とは異なり、マニュアル車ではクラッチ操作と
ギアチェンジが必須のスキルです。
坂道発進での失敗によるエンスト等々の苦戦の末、
なんとか免許が取得できました。
他方、免許取得後から現在に至るまでの二十数年間、
マニュアル車の運転機会はほとんどありません…。
たまに実家の軽トラを動かす程度です。
坂道発進でエンストして冷汗をかいたのは何だったのか(笑)。
嘆かないスキル ソフト入力スキルの変化
事務処理は税理士の業務の中でも時間も労力も要します。
業務の効率化や品質を確保するためのノウハウが蓄積されます。
たとえば、会計ソフトへの入力業務関連のスキル。
- キーボードのタッチタイピング
- 勘定科目のコード入力
- 現金‐1111、売掛金‐1122など
- 通帳コピーを目視で確認する際に定規を当ててズレを防ぐ etc
必要だったからこそスキルが蓄積されていったわけですが、
状況の変化ではスキルの賞味期限が切れます。
- クラウドからの銀行データの取り込み
- Excelにデータを入力・転記して、ソフトへインポート
- Excelの機能や関数、OCR、音声入力等々
コード入力で操作が長時間続いて苛立ったのは何だったのか(笑)。
嘆かないスキル 目的を更新する!
スキルは本来は課題の解決に向かっています。
他方、身につけたスキルが自己目的化してしまう
といった面もあります。
時代の変化にスキルアップでついていけないというよりも、
身につけたスキルを否定したくないわけです。
スキルの目的の再設定、更新が必要になりそうです。
車の運転であれば、安全に確実な操作が本来の運転スキルです。
マニュアル車の運転もできればプラスにはなりますが、
マニュアル車の運転に固執する必然性はありません。
会計ソフトの入力であれば、効率よく正確なデータの入力が
スキルの目的となります。
手入力できることとデータの効率的な運用は対立しません。
状況の変化に応じたスキルの優先順位があります。
課題の解決に向かうスキルアップが魅力です。
蛇足
2025年(令和7年)4月から法律の変更で、マニュアル車免許が
オートマ車免許取得後のみへと課程が変わるそうです。
乗用車の大半がオートマ車であり、BEVも増加傾向です。
将来自動運転が広まると、車を運転することそのものが
前時代のスキルと思われる日がくるかもしれませんね。
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