結論だけを返さない勇気
口数が多くても恐縮しません(笑)

明瞭に簡潔に伝えるスタイルが理想です。

一方で、理想と反していてもへこたれません(笑)。

口数が多い 話す順序は大切

税務会計の分野はご多分に漏れず専門用語だらけです。

おまけに決算書・申告書やその関連書類だけでも多々あります。

忌々しいことに納付書は簡潔だったりします(笑)。

経営者であれ、相続税の申告を行う相続人であれ、
申告・納税を行う方は税負担の不安を抱えています。

納税額が未確定という状況の解消が先決だったりします。

そういう事情は納税者として当然でもあるので、
可能な限り税負担額は早く伝えたい対象です。

一方で、納税の負担額といった結論だけを伝えることは、
私はしないようにしています。

一言以上に口数が多いとも言えます。

口数が多い それでも話す理由

税務申告の一通りの処理に目処がつくと、
納税額が明確になります。

納税の不安を抱えている依頼者にとっては、
納税の資金繰りといった段階の想定となります。

漠然としていた不安を現実の課題にしていく段階です。

余分なことは聞きたくない段階とも言えます。

他方、私にとっては一言以上付け加える段階になります(笑)。

なぜ、疎まれつつも結論(税額)以外のことも話すのか?

申告・納税制度の所得税・法人税・消費税・相続税は、
検討対象が多く、とっつきにくい税目です。

申告書や納付書は検討や検証の結果の一端です。

申告書の作成段階での検討したものの不要な対象は
表には現れません

たとえば、相続税の申告。

税負担額の軽減措置を選択できる余地があります。

配偶者の税負担の軽減もその一つです。

選択次第では、相続税額をゼロにできることもあります。

一方で、配偶者による税負担の軽減は、

  • 次の相続での負担の増大
  • 不動産の登記や管理の負担
  • 他の相続人との意向の不一致

といった問題とぶつかることもあります。

上記を検討した後で分割協議が済んだ場合であっても、
検討したことは記憶に留めたい対象です。

口数が多い 振り返る機会は多くない!

申告・納税の不安を抱えている状況はストレスが溜まります。

反面、普段なら敬遠する厄介な問題を集中して考えます。

  • 不安
  • 関心
  • 緊張
  • 集中

さらに納税期限もあるので印象に残る要素が盛りだくさんです。

一旦確定した税額を知って納税の段階に進んでいくと、

  • 安心
  • 無関心
  • 弛緩

と煩わしいことを早々に忘れる能力が発揮されます(笑)。

散々頭を悩ませられた問題だからこそ忘れたいとも言えます。

ただし、忘れたからといって将来の懸念事項がなくなる
とは言えません

結論だけを返してしまうと、

  • 理解していたはずの成果を見失う

といったことになります。

そんなわけで、私は結論だけを返さない一言以上多い応対をしています(笑)。

 

蛇足
アイキャッチ画像はお客様から頂いた夏野菜の漬物です。
2023年(令和5年)は猛暑が続いているためなのか、
私の住んでいる石川県ではナスビが採れにくいそうです。
暑い夏に冷やした漬物があると食が進みます。

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