病気の予防と経営の損得勘定とは?
健康管理と経営管理の共通点

タイトルに無理が出ています(笑)。

とはいえ、病気の予防や健康管理は大切です。

せっかくなので損得勘定で病気予防を考えます。

冬至の病気予防

健康と引当金 風邪を引きたくない理由

冬になると季節性のトラブルが増えます。

私は石川県という雪国に住んでいるので、暖房器具の使用での火災や
雪道での交通事故には毎年注意しています。

10年以上前から風邪にもそれ以前より警戒を強めています。

風邪をひくことの「損失」が軽くないことに気づいたからです。

風邪をひくと、

  • 治療費がかかる
  • 療養中は仕事ができない、パフォーマンスが低下する
  • 回復期も全力で行動できない
  • 周囲にも迷惑をかける

と損失が目立ちます。

損失が想定できていながら対策ができていないと
さらに損をしている残念さが強まります。

健康と引当金 会計での損失予防

風邪予防を仕訳で表現すると、

  • (借方)消耗品費 (貸方)お金 手洗い消毒液購入
  • (借方)福利厚生費 (貸方)お金 マスク購入

といった支出をともなう取引もありますが、

  • (借方)風邪損失引当金繰入 (貸方)風邪損失引当金

という「引当金」の計上も考えてしまいます。

引当金は条件を満たした場合にあらかじめ費用・負債を計上します。

計上の条件は以下のとおりです。

  • 将来の費用または損失
  • 費用や損失の発生が当期以前に原因がある
  • 費用や損失の発生の可能性が高い
  • 費用や損失の金額を合理的に見積もれる

引当金は将来のリスク対策としての処理、予防策です。

健康と引当金 予防対策にも根拠!

引当金を一見するとお得感のある処理の印象です。

将来の費用や損失を計上しながらも支出がありません。

費用や損失の見積もりと引当金の処理で利益を圧縮でき、
節税策になりそうです。

残念ながら、できません(笑)。

税務上、貸倒引当金の計上が関の山です。

引当金の計上は費用・負債を見積もって計上するため
税務上認められる対象は限定されます。

とはいえ、売掛金などの債権の回収リスクを引当金を利用して
計上できます。

適切な範囲内での貸倒引当金の計上は可能です。

風邪損失引当金の計上は今後も期待できませんが(笑)、
貸倒引当金の計上は現状も今後も期待できます。

売掛金など債権の確かな根拠をもとに引当金を計上することは
経営の管理と節税対策両方につながります。

損失はゼロを理想にしつつ、対策をとることがおすすめです。

 

蛇足
アイキャッチ画像は冬至にいただいた「いとこ煮」です。
祖母からは「中風(ちゅうぶ)」対策と言われていた記憶があります。
中風にピンとこなかったのですが、脳卒中などを指すそうです。
今年も無事予防完了です(笑)。

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