税理士試験直前期は答練や模試を追いかけない!

熱くなる時期だからこそクールダウンです。


複雑にとらえすぎないようにしましょう。
電力線と通信線。

試験直前期 復習の的を外さない

2021年(令和3年)7月、1年延期された東京オリンピックが
開催されました。

夏の暑さとオリンピックの熱狂のなかの税理士試験直前期です。

どういった試験であれ、試験直前期の典型的なアドバイス
といったものがあります。

その一つに「試験直前期は復習を重点的にする」といった
アドバイスがあります。

試験への不安が募るなかで、受験者のとるべき学習方針を
はっきり示しています。

学習方針を示すアドバイスとしては誰もが納得しますが、
具体的に何を復習するかについては誤解をこじらせる
可能性もあります

試験直前期 模試や答練の復習の罠

私が失敗した復習の例を紹介します。

不合格が続いた頃の試験直前期の復習では、答練や模試を
重視していたことがあげられます。

出題形式や時間の制約といった試験を想定したシミュレーション
としての答練や模試の復習は必要です。

どれだけ勉強しても、どれだけ理解していたとしても
本試験での点数に反映されなければ残念な結果になります。

陥りがちなミスは、復習を重視するあまり答練や模試の難問や
マイナーな論点に力を入れすぎることです。

試験直前期の現在から学習の初期を振り返ってみれば、
今では簡単に解ける問題も判断に悩んでいたはずです。

どんな問題や論点でも習得には時間と労力のコストがかかります。

模試や答練の難問などは、習得に時間がかかるだけではなく
本試験での得点ではコスパの悪い問題といえます。

税理士試験の合格率は毎年変動していますが、
難問やマイナーな問題で合否が決まったことは
ないはずです(断言!)

試験直前期 例題を100%・短時間で解けますか?

試験直前期に模試や答練の復習をされる方は多いはずです。

その一方で、テキストの「例題」はスルーされているかもしれません。

試験直前期に「例題」というと、「いまさら」といった印象があり、
気が抜けそうになるかもしれません。

しかし、例年合格点を積み上げている問題はほとんどが「例題」レベルです。

例題の復習だから気を抜くのではなく、解けるはずの例題を
・よどみなく(判断に迷わず)
・短時間で
・完璧に
解けるかどうか確認すべきです。

肩に力を入れて模試や答練の復習をすることだけが
直前期の復習ではありません。

クールダウンしながらもテキストの例題を復習することも
直前期の有効な復習になります。

 

蛇足
音声入力をしていると、「ふくしゅう」が「復讐」で
変換されます(笑)。
試験直前の勉強だと「復讐」という変換もそれほど
ずれてはいないかもしれません。

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