決算書は色を塗り分けているか?
数字にも表記にも意味がある!
「決算書」はモノクロの印象です。
グッと目を凝らしてみると、カラフルな塗り分けた姿が
みえてくるかもしれません。
見えてこないのであれば、当事者が塗るまでです(笑)。
決算書の色分け 申告書はカラフル!?
決算しにしろ税務申告書にしろとっつきにくい印象です。
使われている用語がわかりいくことも原因の一つですが、
ビジュアル面でも残念です。
モノクロで無機質といった体裁は印象に残りません。
所得税の申告書が収入・所得・所得控除・税額の表示箇所を
識別しやすくしている構成と対照的です。
提出する決算書としてはともかく、経営当事者にとっては
決算書をわかりやすくする余地があります。
決算書の色分け 平板でもモノクロでもない!
会計ソフトで作成した決算書に色を塗ることもできますが、
おすすめはExcelでの加工です。
サイズ・スケール・色の編集が柔軟に変更できる点が魅力です。
たとえば、借入金の返済財源と損益計算書。
- 返済財源=税引後利益+減価償却費
税引後利益は手元に残ったお金と直感的にわかります。
減価償却費は固定資産の取得で既にお金を支出して、
会計処理上経費に計上した金額です。
減価償却費はその他の経費とは異なり、計上した金額が手元に残ります。
知識やデータだけを眺めてもピンとこないかもしれません。
手元にある損益計算書を加工して確認してみると印象が変わります。
損益計算書だけでなく、貸借対照表も並べてみると、
決算書が平板な数字や勘定科目の羅列には見えないはずです。
期待や想定とは異なる状況や理想とのギャップがみえてきます。
決算書の色分け どこをどう塗るか?
決算書は経営分析の重要な根拠になります。
上記の分析に限らず、切り口はいくつもあります。
他方、総花的に経営を分析する必要があるとはいえません。
直近の経営の関心事を優先して分析、塗り分けがおすすめです。
数字だけでは十分ではなかった実感が期待できます。
Excelでのデータの加工には決められた様式やルールはありません。
サイズやスケールを誇張することも、ドギツイ色の選択も可です(笑)。
経営当事者が手元にある決算書を活かすことが目的です。
塗り分けた決算書を成果として公開する必要はありません。
せっかく手元にある決算書を活かさない手はありません。
損益計算書でも貸借対照表からも経営の分析はできます。
どこにどんな色を塗るか?、どのような分析をするのか?
といった点で税理士のサポートも選択肢となります。
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蛇足
記事での図には金額を入れていませんが、もちろん金額を入れることも可です。
年次・月次での経営の管理に応じてデータを加工してみると、
会計処理が義務的ではなくなります。
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