帳簿の作成よりも売上の管理からスタート!
経営者だから優先する処理とは?

「入金を 確かめると ホッとする」は真理です(笑)。

契約が成立して、納品しても、入金なしでは済みません。

経理を好きな面からアプローチすることもおすすめです。

夕涼み中?

売上の管理 帳簿作成のアプローチ

経営の帳簿を作成するといった処理の連想では、
「経費」の入力や集計がイメージされがちです。

領収書やレシートの束と格闘する印象です。

経費の計上漏れは利益、所得の過大な算出となるので、
漏れのない処理は大切です。

  • 売上-経費=利益 → 所得
  • 所得✕税率=税金(所得税・法人税)

一方で、「売上」の経理処理に追われる印象は薄いかもしれません。

事業の継続には、売上による入金が欠かせません。

反面、経理処理として印象が薄く感じられる矛盾があります。

売上の管理 入金だけをみていませんか?

「経費」の処理は確かに処理に追われる、わかりにくい
といった処理があります。

たとえば、売上原価の確定。

仕入だけでなく、棚卸業務を期末に行わなければ確定できません。

あるいは減価償却。

固定資産を購入したときではなく、種類や耐用年数に応じて、
支出とは異なる帳簿上の処理が必要となります。

さらには給与の支払。

2024年(令和6年)は「定額減税」も加わり煩雑な処理ですが、
そもそも源泉徴収といった損益以外の処理もあります。

経費に比べると、売上の処理はグッとシンプルかもしれません。

ただし、誤解もありそうです。

  1. 売上により請求した金額から入金額を確認する処理
  2. 入金額を売上と誤解する処理

1は売上の発生・実現に基づいた考え方です。

  • 売上時点 (借方)売掛金 (貸方)売上
  • 入金時点 (借方)お金  (貸方)売掛金

請求時点に計上している売掛金が入金時に消し込まれているか?
といった過程でチェックすることになります。

取引先が入金時に振り込みてを差し引いている場合や、
分割での入金を追跡することも出来ます。

他方、2の場合には、入金を事後的に売上にしてしまいます。

1の処理と比較してチェックが働かないだけでなく、
売上の計上時期も売上時点とズレてしまいます。

取引先の都合に売上が左右されてしまうとも言えます。

現金主義の欠点が現れます。

売上の管理 経営者だから優先する処理

経理処理は好きも嫌いも否応なく取引全体が対象です。

とはいえ、一挙に全てを処理するわけでもなければ、
その必要もありません。

売上原価や減価償却の処理は基本的に決算処理です。

給与の処理のようにややこしい処理は、

  • 仕訳のテンプレート化
  • 税理士に゙依頼

といった選択肢で乗り切れます。

売上や入金が嫌いな経営者いません。

むしろ経営者だからこそしっかり管理したい対象です。

発生・実現主義といった考え方は直感的ではありませんが、
経営の管理とはつながります。

経理処理は後回しの雑用ではありません。

経営に直結する必須の処理です。

売上の請求と入金は、経営者だからこそ優先する経理処理と言えます。

漠然と経理処理や帳簿を作成するというよりも、

  • 売上の請求から入金までを管理していく!

といった発想がおすすめです。

 

蛇足
アイキャッチ画像は散歩中にみかけたトンボです。
撮影していても身じろぎしませんでした。
夕涼み中だったのかもしれませんね。

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