納税予測が難しくなる原因と税目とは?
税金以外・中長期での検討も!
申告期限に間に合った!と納税完了!がセットですが、
後者で一悶着だったりします。
早めの対処がおすすめですが、心がけだけでなく、
一歩踏み込んでの検討や対策が必要です。
納税予測 着地見込みとは?
「着地見込み」ということばは専門用語ではありませんが、
税務会計の話で使われることがあります。
着地見込みは使われることばでははあるものの、
- 年間売上
- 年間利益
- 税額の予測額
と曖昧に使われることがあるので要確認対象です。
とりわけ税額の予測額、納税予測は税務申告の達成とつながり、
資金繰りとも関連します。
納税予測 難しい税目とは?
税金の算出の仕組みは制度上決定されています。
とはいえ、納税の予測が簡単とは言えません。
法人の事業経営に絞ってみても、
- 法人税(本税・法人住民税・法人事業税)
- 消費税
はそれぞれ別の税目で計算方法は異なります。
法人税は利益と税率で税額を算出できるのでわかりやすさがありますが、
利益を算出するための会計処理が前提です。
消費税は簡易課税を選択していれば、事業区分と売上高から
納税額の予測が可能です。
他方、簡易課税を選択していても、複数の事業区分があり、
事業区分ごとの売上の集計なしでは予測は曖昧になります。
本則課税を選択しているのであれば、売上や利益の計算とは別に
消費税の納税予測を計算することになります。
消費税は利益をベースにしている法人税の計算とは異なります。
当該の事業年度分だけでも納税額を検討することになりますが、
中間納付額は前期実績が影響しているので厄介です。
会計→税務申告とつながり、会計処理は消費税と並行して
会計ソフトで処理できます。
反面、簡易課税での事業区分や本則課税での課税区分等
処理が適切でないとかえって混乱してしまいます。
いずれの税目であれ、選択であれ、納税の着地見込みには
適切で早期の会計処理が欠かせないわけです。
納税予測 中長期での対策も!
事業経営の1年の締めくくりとなる決算・申告は納税がセットです。
納税の負担を減らす対策もありますが、予測による準備も大切です。
納税予測には、月次決算での会計処理を反映させることになります。
中長期には事業の動向を織り込んだ決算月の変更も
資金繰りとの兼ね合いで選択肢となります。
納税は無視できませんが、通常の取引による決済や社会保険負担等、
対応すべき資金繰りが経営では続きます。
納税予測は負担の平準化や準備につながります。
特定の税目だけに限らない対策をとることがおすすめとなります。
蛇足
タンポポの綿毛が目立つ時期になってきました。
春から初夏らしい時期で気温が上昇していますが、
雨が降ると急降下したりと体調管理に気が抜けません。
暑くなりすぎても困りますが(笑)。
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