AIの利用はスキルよりも期待する水準を調整!
合格点や満足度が見える化できてますか?
理想や目標は高目に設定が望ましいかもしれません。
とはいえ、あくまで一般論や既知の対象の場合です。
生成AIの分野は活況を呈している状況ですが、
温度差も大きくなっているかもしれません。

合格点超えで上々の満足度
基準の調整 税理士にとっても関心事
2025年(令和7年)もこれまで以上にAIの開発が盛んです。
エンジニアや関連企業にとっても魅力のある分野ですが、
非エンジニアにとっても注目が続いています。
たとえば、私も所属している税理士業界。
以前より会計ソフトのベンダー各社が「AI-OCR」を開発、
製品として提供しています。
税務会計処理はデータの入力処理が不可欠になるので、
無視できない効率化の対象となります。
ただし、AI-OCRは魅力はあるものの、導入コストは安くはない
といった制約がありました。
2025年、税理士が生成AIを利用しつつAI-OCRを開発する
といった状況が出来して状況が変化しつつあります。
基準の調整 温度差が拡大!?
非エンジニアの税理士の参加、私も便乗(笑)、といった事態は
AIの利用の裾野が広がっている一例です。
他方、生成AIをまったく利用していない・使う予定もない
という方が依然として多い印象です。
必要性を感じないから使わないといった意見もありますが、
- 合格点や満足度の基準が高すぎるのでは?
といった残念なことが多そうです。
うっかりした誤解で自らAIの利用や導入を妨げている
といった自縄自縛の状態とも言えます。
学校の試験や資格試験の合格点は正解や採点基準があります。
良くも悪くもはっきりした点数と合否が判定されます。
一方、曖昧な基準や期待過多の状況での評価は不安定で
判断がブレがちになります。
たとえば、AIを利用してのビジネスメールの作成。
テキストコミュニケーションは業務改善に有効ですが、
下手くそなメールではかえって誤解やトラブルの元です。
ChatGPTなdの生成AIは指示(プロンプト)さえ示せば、
卒のない内容のメール文章を作成してくれます。
とはいえ、AIが作成した文章は「正解」ではありません。
プロンプトに対して「合格点」であればとりあえず採用、
推敲してから利用します。
合格点未満であれば、プロンプトの見直しに戻ります。
あるいは合格点や蛮族度の基準の調整も必要かもしれません。
基準の調整 合格点と満足度が高すぎ!?
生成AIへの指示(プロンプト)には、
- 生成AIの役割‐(例)税理士
- 指示する側の設定‐小規模株式会社の経営者
- 背景‐AIを利用しての会計処理の改善を検討中
といった設定が必要です。
対話型のAIに対話が成立する情報を与える、見える化します。
AIに対する期待が高すぎる方は指示が曖昧である、
漠然として見える化できていないかもしれません。
生成AIの利用に特別なITやプログラミングのスキルは不要ですが、
適切な指示(プロンプト)は必要です。
合格点や満足度を満たす指示を見える化してみると、
AIの導入や利用のハードルはグッと低くなります。
蛇足
アイキャッチ画像は「岩谷堂羊羹(回進堂 岩手県奥州市)」です。
羊羹の中の粒はくるみです。
夏は水羊羹もおいしいのですが、オーソドックスな羊羹は
季節を問わない魅力がありますね。
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