AIの利用でスキル格差は縮小か、拡大するか?
底上げのレベルアップが違いになる!
仕事でもプライベートでも生成AIを利用しています。
こちらの要求に対する応答の速さと内容に圧倒され、
舌を巻き続けている状況です(笑)。
実用性が強まることでAIの魅力が増していますが、
格差の動向が課題になってきそうです。
AIと格差 優等生の模範的な回答
生成AIに質問をして回答を期待する場合、正解というよりも
どんな反応が返ってくるかに期待することがあります。
出来の良いAIの優等生、模範回答ぶりを見せてもらおうか
といった上から目線での利用です(笑)。
たとえば、AIの利用によるスキルの格差。
ChatGPTにAIの利用によりスキルの格差が縮小するか、
拡大するかを尋ねてみました。
期待通りの模範回答が返ってきました(笑)。
短期的にはAIの利用で格差が広がるものの、長期的には格差が縮まる
という楽観的な回答でした。
期待したい将来の展開ですが、準備は悲観的に行うことが安全策です。
AIと格差 縮小・拡大ではなく固定化?
「AI」の利用を「IT」に置き換えることもできます。
ITの利用でスキルの格差は縮小するか、拡大するか?
といった問いでも同じ回答が当てはまります。
たとえば、会計処理。
そろばん・電卓の時代からパソコン・会計ソフトへと移り、
必要とされるスキルにも変化がありました。
パソコンの利用やオンラインの処理に慣れていると、
- 計算よりも入力・データの連携
- 資料の整理よりもデータの取り扱い
と期待されるスキルにも変化が出ます。
短期的にはスキルの格差で効率性に差がつきますが、
長期的には効率性の底上げが期待できそうです。
パソコンや会計ソフトは一定の操作さえ達成できれば、
成果が期待できます。
他方、必ず効率性が長期的に上昇するとは言えません。
悲観的には、スキルの格差が拡大・固定化される
といった懸念があります。
会計処理では、パソコン・会計ソフトの利用スキルよりも
会計処理の判断での違いよる格差が深刻です。
判断能力は慣れでは解決しません。
AIと格差 底上げ・外部からのサポート
AIやTには、スキルの格差を解決できる可能性があります。
一方で、スキルを活かす前段階の判断に変化がないと
格差は固定化されたままです。
会計ソフトが優秀になっても、「日商簿記3級」には魅力があります。
スキルははAIやITの利用だけでなく、判断やリテラシーといった
底上げにつながるレベルアップによって格差が大きくなります。
会計処理に必ずしも日商簿記3級が必要ではありませんが、
仕組みや役割の理解がおすすめです。
AIやITを利用するから当事者だけで問題を解決できるとは限りません。
税理士などの外部のサポートで期待通りの成果につながる
といった可能性もあります。
AIやIT以外の選択肢に目を向けると課題が見えてくることもあります。
蛇足
アイキャッチ画像は散歩中に撮影したシロツメクサ(和名)です。
英語名のクローバーだと「四つ葉」を連想しますね。
花言葉は「幸運」で言うまでもありません。
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