テイクアウトの逆襲 期待と課題

色々見習うところがあるなと思います。

待機中の買い物袋

テイクアウト とある残業風景で

以前会計事務所に勤めていました。
確定申告のいわゆる繁忙期には、出前で夜食をとるという会計事務所でした。
私自身は残業を前提とした仕事を認めたくなかったのですが、新参者ということで発注係でした。
私はさっさと注文を済ませて帰っていたのですが、意外だったのは選択肢の少なさでした。

かつては、会計事務所の近くにあったうどん屋や寿司店から出前をとっていたのですが、次々に廃業したり、出前を止めていました。
コンビニも近くにあったのですが、選択肢の少なさは明白でした。

コロナウイルス騒動以降、外出を自粛することもあり、その反転として飲食店などが続々とテイクアウトに乗り出しています。
切り返しの速さには見習うところもあるのですが、課題も多いようです。

テイクアウト 普段のメニューから用意しておく

コロナウイルス騒動以降の飲食店のテイクアウトメニューを見ていると、飲食店の工夫が見られます。

例えばラーメン店では、つけ麺やまぜそば、居酒屋ではオードブルや弁当といったメニューが目をひきます。
新たに開発したというよりは、従来のメニューの一部をテイクアウトに対応させたといえます。
全体の売上や客単価は下がると思うのですが、従来来店しなかった客層へのアピールにもなるので、コロナウイルス騒動の沈静化後も新たな期待が垣間見えます。

業界は異なるのですが、税理士業界では、先日日税連より リモートワークに関する言及がなされました。
限定的ではあるが、事務所以外での業務を認めるというものでした。
(会員専用ページでの告知でした)

ただし、こういった取り組みも会計事務所の業務体制がリモートワークに対応できる体制でないと効果を発揮しません。
飲食店と会計事務所とは異なる業務形態なのですが、環境の変化に対応するという点では従来の業務方針を見直す機会になったという点で相違ありません。

テイクアウト  コロナウイルス騒動後の課題

飲食店の経営努力でテイクアウトの選択肢が広がっています。

一方、課題も徐々に明らかになっていると思います。

まず発注と受注です。
「出前館」などのサイトもあるのですが、今のところ店舗ごとの個別の対応が中心です。
コロナウイルス騒動への対策にとどまらず、テイクアウトでの受発注を前提にするスムーズに対応できる仕組みも常態化しておくことも必要になるかもしれません。

また、配達・デリバリーも問題です。
前述した会計事務所の近くのうどん店では、人手不足のため出前をとりやめていました。
飲食店側に魅力やノウハウがあって、テイクアウトの受注があっても配達に手間取ると売上を逃します。
金沢でもウーバーイーツ(Uber Eats)が進出し始めました(2020年4月16日)。

コロナウイルス騒動は災厄なのですが、今まで見られなかったテイクアウトが増えるのは不幸中の幸いかもしれません。

 

蛇足
金沢では鮮魚店もデリバリーを始めました。 

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