税理士交代の留意点と準備すべきことは?
過年度対象の税務調査も検討対象です!
「立つ鳥跡を濁さず」が理想ですが、「後悔先に立たず」かも?
税理士への依頼では、新旧の交代もセットになることもあります。
将来に不安を引きずらないことがおすすめです。
税理士の交代 丸投げだと欠点が露呈
税理士業、税理士との付き合いは相続税などを除くと
中長期での関与が一般的です。
経営の内容や状況がわかっていることで効率的に処理が進み、
効率的なやりとりが期待できます。
とはいえ、税理士の交代がないとは言えません。
状況次第で税理士の交代も経営判断となります。
スマホの乗り換えのような仕組みが準備されてないので、
留意や準備が必要です。
とりわけ、税理士に手続きや処理を丸投げしていた場合、
- どんな資料があるのか?
- どういった手続きをしていたのか?
- 交代後の対応をどのようにとるか?
といった課題を失念しがちになります。
課題に気づくところからスタートかもしれません(笑)。
税理士の交代は経営の中長期に渡って影響します。
後腐れのない判断が必要です。
税理士の交代 留意と準備と委任の終了
関与している税理士を交代する場合の留意点と準備すべきことは
以下の通りです。
■留意点
-
契約内容の確認:
- 現在の税理士との契約内容を確認
- 解約の手続きや違約金の有無を把握
-
タイミング:
- 確定申告の直前や決算期の直前は避ける
-
次の税理士の選定:
- 現状の分析が前提です
-
引き継ぎの準備:
- 必要な資料や情報を整理し準備する
■準備すべきこと
-
必要な資料の整理:
- 決算書、申告書、帳簿、領収書、契約書など、過去の税務関連資料
-
新しい税理士との契約書:
- 新しい税理士との契約書を準備
- 役割や責任範囲、報酬などを決める
- 業務の引き継ぎ計画
- 税務署への届出
上記の箇条書きはChatGPTを利用して出力したものを編集しました(笑)。
漏れのない指摘ですが、「準備すべきこと」3・4では下記も見逃せません。
- 「税務代理権限証書に記載した税務代理の委任が終了した旨の通知書」
2024年(令和6年)4月より利用できるようになった通知書です。
「税務代理権限証書」で示した税理士と依頼者間での委任の終了だけでなく、
将来の税務調査の対応にも関連します。
過年度を対象とした税務調査を新旧どちらの税理士が応対するか?
といったことも提示します。
税理士の交代 調整か、リセットか?
依頼者と税理士との関係が常に円滑とは限りません。
サービスの内容、応対状況、料金等、あるいは性格の問題、
ズレやギクシャクした関係となることもあります。
応対する時間やコミュニケーション手段でのズレは
調整可能かもしれません。
一方、税理士の交代によるリセットを選択することもあります。
状況を改善するきっかけとなるかもしれませんが、
かえって不安と負担を残す可能性もあります。
経営判断として税理士の交代では、留意点や準備すべきこと、
過年度から将来にかかる不安や負担も検討の対象です。
税理士の交代をポジティブな判断にすることがおすすめです。
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