会計のかんどころのとらえ方とは?
月次決算がオリジナルな計算の根拠になる!
円周率の膨大な桁を暗唱できることも数字に強いわけですが、
誰にでもできるとはいえません。
経営や会計での数字の強さであるかんどころのとらえ方は
グッと身近なスキルのはずです。
定番の過程がオリジナルなアプローチにつながります。

割安と判断(笑)
かんどころ 電気代はいくらか?
2025年(令和7年)もモノやサービスの値上げが続いています。
節約できるところはしっかり節約したくなります。
電気代もその一つです。
「節電」という文言を掲示しておいても効果はパッとしません。
具体的な電気の使用量に基づく概算の電気代の算出をすることで
リアルな電気代の負担が実感できます。
電気料金の概算額であれば、
- 1kWh≒30円
- 1か月≒30日
とあらかじめ仮定しておけば、
- 1か月の電気料金=1日の電気使用量(kWh/日)✕30円/kWh✕30日
- 概算月額(円)=電気使用量(kWh)✕900(円/kWh)
でザックリ計算できます。
利用している電力会社のサイトから日々の電気使用量が確認できれば、
暗算でも計算できます。
(Chrome拡張機能の選択と処理の見直し)
「節電」の掲示をするよりも効果が期待できます。
電気料を把握するかんどころとして悪くありません。
かんどころ 根拠は月次決算!
経営者には経営責任があります。
会計処理や税金も経営責任に関わります。
とはいえ、詳細な処理に詳しくなる必要があるとは言えません。
個々の取引の会計処理、仕訳の入力は税理士が確認すれば
役割が分散できます。
経営者であれば、むしろ会計や経営の数字の「かんどころ(勘所)」を
とらえておくことが重要になります。
たとえば、仕入や粗利(売上総利益)。
1年間のトータルは決算・申告で納税額と関連しますが、
日々の取引では資金繰りに影響します。
フワッとした売上だけを感覚的にとらえているとアワを食います。
仕入・在庫・手元資金・粗利益率・棚卸回転率等を考慮して
判断していくことになります。
業種の違いだけでなく、個々の事業や事業者・取引先の違いもあり、
具体的な根拠なしには概算額も曖昧になります。
肝心な点をとらえる「かんどころ」といっても直感ではなく、
裏付けとなる会計の出番があります。
月次決算がかんどころの根拠となります。
かんどころ 毎月実行できていますか?
月次決算をしなければならないという義務はありません。
収入と支出を記録すれば自動的に月次決算となるわけでもありません。
年次決算のように全体をカチッと処理するとはいかないまでも
棚卸や減価償却費などの計上を行います。
月次決算は会計の処理だけでなく、
- 当初の計画や想定との比較
- 前年・過年度との比較
- 次月以降の対応
という確認や対応ともつながっています。
経営者が会計のかんどころをどらえていることはおすすめですが、
裏付けや根拠、関連の対応もあります。
月次決算は定番のアプローチですが、経営のかんどころをとらえて
オリジナルな試算のための根拠となります。
蛇足
アイキャッチ画像は「抹茶といちごのタルト(ファミリーマート)」です。
期限切れ直前ということで「エコ割」100円引きでした。
私のアタマとサイフと味覚の間で割に合う金額でした(笑)。
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